Season's Home Deli
詰まったヘルシーポタージュ
次は、オレンジ色が見た目に鮮やかな、旬の新にんじんを使ったポタージュをご紹介します。
にんじんは、皮に近い部分に栄養が多いと言われているので、皮ごと使ってみましょう。
今回は、新にんじんの香りを活かしたかったので、加える顆粒コンソメを少量におさえてみました。
顆粒を溶かしたコンソメスープとして飲む濃さを基準にすると、2.5倍ほど薄めです。
このポタージュ、バターやオイルで炒めることなく、最初から煮て作るので、
野菜本来の甘味が存分に引き出せるだけでなく、とってもヘルシー。
にんじんが苦手なお子さまには、牛乳をたっぷり入れてどうぞ♪
新にんじんのポタージュ
材料(4人分)
新にんじん(小)………………3本(約300g。皮つきのまま5㎜厚さに切る)
玉ねぎ(中)……………………1/2個(約120g。粗いざく切りにする)
ブイヨン…………………………750cc(水750cc+「欧風だし」顆粒コンソメ1パック)
ベイリーフ………………………1枚
牛乳………………………………50㏄~
塩…………………………………適宜
<飾り用>
万能ネギ、コーヒーミルクを適宜
作り方
1.大きめの鍋に新にんじん、玉ねぎ、ブイヨン、ベイリーフを入れて中火にかける。
2.1が沸騰したら弱火にし、にんじんが柔らかくなるまで20分ほど煮る。
3.2からベイリーフのみを取り除き、煮汁ごとミキサーに移してよく攪拌する。
4.きれいに洗った鍋に3を戻し、中弱火で少し煮詰める。
5.牛乳を加え、好みの濃度にする。
6.塩のみで調味、器に注いだ後、万能ねぎやコーヒーミルクで仕上げる。
甘みと酸味が絶妙。
あたたかトロリの新感覚デザート
最後にご紹介するのは、旬のフルーツを使った温かいデザートです。
サワークリームをたっぷりと使ったコクのあるソースをかけてオーブンで焼き上げました。
中に入れる果物はレシピ以外にブルーベリーなどのベリー系でも良いですよ。
ここ最近よく見かける国内生産の小ぶりのオレンジは大変甘くて美味しいので
是非入れてみてくださいね。
果物は最低でも3種類入れることで、ひとくち毎にいろんな味が楽しめます。
温かいフルーツが苦手な方は、冷蔵庫で一度冷やしてからお召し上がりください。
冷めても美味しさを感じられるよう、少し甘めのレシピになっていますが、
サワークリームの酸味で飽きずに食べていただけると思います。
旬のフルーツたっぷりのグラタン
材料(直径9㎝×高さ5㎝ココット4つ分)
サワークリーム……………………………………100g
グラニュー糖………………………………………80g
生クリーム…………………………………………60g
卵……………………………………………………4個
バニラエッセンス…………………………………少々
〈飾り用〉
ミントの葉を適宜
<フルーツ>
いちご………………………………………………6個(縦に4つ割り)
キウイ………………………………………………2個(4㎜厚のいちょう切り)
国産オレンジ(小)………………………………1個(4㎜厚のいちょう切り)
作り方
オーブンは160℃にセットしておく。
1.小さめの鍋に生クリーム、サワークリーム、バニラエッセンスを入れて弱火にかけ、
よく混ぜ合わせてなめらかにする。
2.ボウルに卵を溶きほぐし、グラニュー糖を入れてハンドミキサーでよく攪拌する。
3.2に1を少量入れて、ゴムベラで混ぜてなじませてから、残りをすべて入れてよく混ぜておく。
4.もうひとつボウルを用意し、ザルを使って3を漉す。
5.ココットにフルーツを適宜入れ、4をフルーツが隠れるくらいかける。
6.ココットの縁~表面がほとんど固まり、揺らすと中心のみが少々揺れるくらいまで、
25分ほどオーブンで焼き上げる。
7.飾りにミントの葉をのせる。
(文・ 久須美光子 写真・松永直子)
recipe&cooking
料理研究家/フードコーディネーター
久須美 光子
東京都港区生まれ。料理は1990年頃より和・洋・中・インドとジャンルを問わず習い始め、2003年に渡豪。シドニーで出会ったギリシャ人女性シェフから、モロッコやトルコを含む地中海料理全般を教わる。帰国後、フードコーディネーター資格を取得し、会員制地中海料理教室をスタート。フランス食品振興会主催コンテストなどでの受賞歴を持ち、数々のメディアで活躍する一方で、最近は男性向け家庭料理教室も開講している。