Season's Home Deli
さっぱり&スパイシーな
トルコ料理で食卓に変化を
初夏を思わせるような日が続くと、スパイシーでさっぱりしたものが食べたくなりますね。
今月ご紹介するのはそんな時期にぴったりのトルコ料理。
トルコやレバノンといった中東の料理は、肉や野菜、豆やゴマ、ナッツなどの素材をシンプルに調理し、スパイスで味わいや深みを出すのが特徴となります。
今回はそんなトルコ料理の中から、レモンとヨーグルトにスパイスを効かせて漬け込んだ
チキンの串焼き、ほうれん草を加えた変わり種フムスを選んでみました。
それぞれで食べても、ピタブレッドでオープンサンドにしても美味しくいただけます。
ぜひ冷えたビールやシャンパンと共にお楽しみくださいね!
絶妙なスパイスの配合が
鶏肉の旨味を引き出す
このスパイスヨーグルトの配合は鶏肉との相性が抜群の、黄金レシピとなりました!
優しい味わいでにんにく不使用なので、胃もたれの心配は不要です(笑)
作り方はとても簡単。
ジッパー付きのビニール袋にスパイスヨーグルトの材料すべてを入れ、
切った鶏もも肉を入れてもみ込み、一晩冷蔵庫で寝かせるだけ。
冷凍する場合は、一晩寝かせて味をしみこませてから冷凍庫へ移します。
解凍は室温ではなく冷蔵庫で。ヨーグルトが分離せずに上手に解凍でき、
味が落ちにくくなりますよ。
また、食べ方のバリエーションとして、シンプルなドレッシングのグリーンサラダに
のせても美味しいです。
その場合は串に刺さずにオーブン網に並べて焼けばOK。
BBQにはもちろんのこと、いろいろな方法で楽しんでくださいね!
トルコ風スパイスヨーグルトチキンの串焼き
材料(6人分)
鶏もも肉 ………………………………………800g(大きめの一口大に切る)
レモン(お好みで)……………………………適宜
<スパイスヨーグルト>
プレーンヨーグルト……………………………200cc
レモン汁 ………………………………………大さじ2
クミンパウダー、コリアンダーパウダー、
レッドペッパー、塩、黒こしょう …………各小さじ1
作り方
1.ジッパー付きのビニール袋にスパイスヨーグルトの材料すべてを入れてよく混ぜ、
鶏もも肉を加えてよくもみ込んでから冷蔵庫へ一晩入れる。
2.オーブンは190℃にセットしておく。
3.1の鶏肉についているスパイスヨーグルトを手で拭い、串に刺す。
(ペーパーでふき取る必要はありません。)
4.天板にオーブン網をセットして3を並べ、30分ほどオーブンで焼く。
プラスワンINFO
*オーブン網がない場合は、クッキングシートを敷いた天板に直接のせて焼く。
ハーブ香る爽やか風味の
フレッシュ・フムス
次は、ベーシックなフムスの初夏バージョンとして、
色鮮やかで爽やかな香りの変わり種フムスをご紹介したいと思います。
色鮮やかさは柔らかい葉のサラダほうれん草、爽やかさはディルとレモン汁、
それにトーストした松の実の香ばしさが加わって、手が止まらない美味しさとなりました!
ベースとなるひよこ豆は、乾燥豆から戻して茹でる手間を省いて水煮缶を使っているので、
お手軽に作れますよ。
カリカリに焼いたピタブレッドにたっぷりと塗ってお召し上がりください。
ほうれん草入りフムス
材料(6人分)出来上がり量 約500cc
ピタブレッド…………………………3枚(上下を開いて1枚ずつに切り離し、写真のように8等分に切る)
<フムス>
ひよこ豆(水煮缶)…………………1缶 (内容量300cc。流水で洗う)
サラダほうれん草……………………50g (ざく切り)
松の実…………………………………40g (フライパンで乾煎り)
フレッシュディル(葉のみ)………50cc分
レモン汁………………………………大さじ2
練り白ごま……………………………大さじ1
にんにく………………………………1/2片(約6g)
塩 ……………………………………適量
<飾り様>
乾煎りした松の実……………………大さじ1(上記分量から取っておく)
作り方
1.小鍋に、洗ったひよこ豆と豆がかぶるくらいの水を入れて中弱火で10分煮る。
2.1をザルとボウルを使って豆と茹で汁に分ける。(茹で汁を捨てないこと。)
3.ミキサーに塩以外のすべての材料(2の豆、ほうれん草、松の実、ディル、レモン汁、練り白ごま、にんにく)を入れて攪拌する。
刃が回りにくいようなら、2の茹で汁を少量ずつ加えて攪拌する。
(茹で汁を加えすぎてゆるくなりすぎないこと。写真くらいの固さに仕上げる)
4.塩で調味する。
5.器に盛り付けて、トップに松の実を飾る。
プラスワンINFO
ほうれん草はサラダ用のものを生のまま使うこと。
recipe&cooking
料理研究家/フードコーディネーター
久須美 光子
東京都港区生まれ。料理は1990年頃より和・洋・中・インドとジャンルを問わず習い始め、2003年に渡豪。シドニーで出会ったギリシャ人女性シェフから、モロッコやトルコを含む地中海料理全般を教わる。帰国後、フードコーディネーター資格を取得し、会員制地中海料理教室をスタート。フランス食品振興会主催コンテストなどでの受賞歴を持ち、数々のメディアで活躍する一方で、最近は男性向け家庭料理教室も開講している。