Season's Home Deli
初夏の休日にぴったり
ヘルシーブランチ
新緑まぶしい5月に入り、日没までの時間が延びて気持ちの良い日が増えましたね。
今月は爽やかな気分になれるブランチの提案をしたいと思います。
そば粉で作るガレットをメインに、甘酸っぱいピクルス、
たっぷりのパルミジャーノとヨーグルトの酸味を効かせたシーザースサラダの3品は
キリッと冷えた軽めの白ワインシャンパン、ビールと共に楽しんでいただきたいメニュー。
心地良い風を感じながらゆったりと過ごせる休日にぜひお試しください。
今月のメインRecipe: そば粉のガレット
このレシピは、生地を厚めにしてボリューミーな仕上げにしてみました。
薄くてカリカリっとした生地にしたい場合は、水の量を増やして薄くのばしてください。
中に入れる具材をハムや卵でなく、バナナなどのフルーツにチョコレートシロップやホイップクリームを添えれば、デザートのガレットにもなります。
自由な発想でお楽しみくださいね!
<そば粉のガレット>
材料(直径24cm約10~12枚分)
<生地>
そば粉………………………………300g
氷水…………………………………700cc〜(好みの厚さに応じて増やす)
塩……………………………………小さじ1強
卵……………………………………1個(溶いておく)
グレープシードオイル……………適量
<具材1人分>
卵……………………………………1個
ハム…………………………………2枚(食べやすい大きさに切る)
ピザ用チーズ………………………ひとつかみ
塩・こしょう………………………各適宜
ラディッシュ………………………2個
作り方
1.大きめのボウルにそば粉と塩を入れ、ホイッパーでよく混ぜる。
2. 1に氷水を徐々に加えながら混ぜ合わせ、ダマにならないようになめらかにする。
3.2に全卵を溶いたものを加えてよく混ぜたら、冷蔵庫で1時間以上(できれば一晩)ねかせる。
4.大きめのフライパンを熱し、オイルを大さじ1入れてからおたま一杯分の生地を流し込み、丸く広げる。
5.中弱火で2分ほど焼き、焼き色がついたらフライ返しで生地をひっくり返して裏面も1分ほど焼く。4、5を繰り返して生地を焼く。
6.小さめのフライパンを熱し、ハム、チーズ、卵を割り入れ、ふたをして好みの目玉焼きの固さになるまで中弱火で焼く。
7.皿にガレットを広げ、6を中心に配する。
プラスワンINFO
*焼き上げた生地は、冷凍保存することができます。
オーブン用ペーパーを一枚ずつ挟んでからジッパー付きのビニール袋に入れておくと
必要な分だけ簡単にはがすことができて便利ですよ。
辛みがポイント!
大人風味のカラフルピクルス
次にご紹介するのは、カラフル野菜のピクルスです。
スーパーでは様々な種類の瓶詰めピクルスを見つけることができますが、好みの味のものに出合うのは難しかったりしますよね。
私は今までいろんな瓶詰めを試してきましたが、もうちょっと酸っぱくないといいなぁとか、スパイスが控えめだといいなぁとか思いながらも自分で作ったことはありませんでした。
今回は、試作1回目ですぐにドンピシャり! な配合を得られたので、それを皆さんにシェアしたいと思います。
甘酸っぱい中にもピリリとした赤唐辛子を感じる大人レシピ。
当日は辛味をほとんど感じませんが、日を追うごとに効いてきますので、辛味が苦手な方は
2日目くらいで抜いてしまうと良いですよ。
カラフル野菜のピクルス
材料(作りやすい量・約6人分)
<ピクルス液>
水……………………………………1カップ
シャンパンビネガー………………1/2カップ
三温糖………………………………40g
塩……………………………………大さじ1/2
赤唐辛子……………………………1本(丸ごと使用)
ローリエ……………………………1枚
黒こしょう…………………………少々
ディル………………………………3本
<漬ける野菜>
プチトマト…………………………12個(ヘタを取り、十字に切り込みを入れる)
きゅうり……………………………1本(6cm長さの拍子切り)
人参(小)…………………………1本(6cm長さの拍子切り)
大根…………………………………6cm(6cm長さの拍子切り)
黄パプリカ…………………………1個(6cm長さの拍子切り)
作り方
1.中くらいの鍋にピクルス液の材料を全て入れて弱火にかけ、三温糖が溶けたら火を消して蓋をして冷ます。
2.1が完全に冷えたら、好みの器に野菜を入れて1を注ぎ、冷蔵庫で1晩以上漬ける。
プラスワンINFO
*使うビネガーはお好みのもので構いませんが、私は酸味がやわらかく感じられるシャンパンビネガーを好んで使っています。日本のお酢の場合は、砂糖を少し増やしたほうがいいかもしれません。
コクがありつつもヘルシー
さっぱり味のシーザースサラダ
最後にご紹介するのは、オイル不使用・ヨーグルト入りのドレッシングで食べるシーザースサラダ。
以前は半熟卵やウスターソース、エキストラバージンオリーブオイルを入れて濃厚なドレッシングを作ったりしていましたが、もう少しあっさりした味にしたいなとヨーグルトを使ってみてからは、すっかりこのレシピに落ち着きました。
あっさりしている分、パルミジャーノのコクと香りのアクセントは欲しいので、是非削りたてをご用意くださいね。
シーザースサラダ ヨーグルト&パルミジャーノドレッシング
材料(4人分)
ロメインレタス(大)…………………1/2個(大きめのざく切り)
ベーコンスライス………………………3枚(4cmに切り、フライパンでカリッとするまで焼く)
無塩素焼きくるみ………………………1/2カップ(160℃のオーブンで10分から焼きする)
パルミジャーノレッジャーノ(塊)…15g
黒こしょう………………………………少々
<ドレッシング>
パルミジャーノレッジャーノ(塊)…30g(チーズ削りで細かく削る)
プレーンヨーグルト……………………大さじ4
シャンパンビネガー……………………25cc
にんにく…………………………………1/2片(約8g 。すりおろす)
砂糖………………………………………ひとつまみ
塩…………………………………………少々
黒こしょう………………………………少々
作り方
1.ドレッシングは、小さめのボウルに全てを入れてよく混ぜ合わせ、塩とこしょうを強めに調味する。
2.食べる直前に、大きめのボウルにロメインレタスと1のドレッシングを入れて、トングでよく混ぜ合わせる。
3.サラダ皿に2.を盛付け、焼いたベーコンとくるみを置き、パルミジャーノレッジャーノの塊15gを削りながらかける。
4.一番最後に黒こしょうをかけて仕上げる。
プラスワンINFO
*ロメインレタスとドレッシングを合わせる2の工程は、食べる直前にしましょう。
深めの盛付け皿を用意して、テーブルで仕上げても良いかもしれません。
あらかじめ混ぜて時間が経ってしまうと水分が出てしまい、シャキシャキ感がなくなってしまいます。
(文・ 久須美光子 写真・松永直子)
recipe&cooking
料理研究家/フードコーディネーター
久須美 光子
東京都港区生まれ。料理は1990年頃より和・洋・中・インドとジャンルを問わず習い始め、2003年に渡豪。シドニーで出会ったギリシャ人女性シェフから、モロッコやトルコを含む地中海料理全般を教わる。帰国後、フードコーディネーター資格を取得し、会員制地中海料理教室をスタート。フランス食品振興会主催コンテストなどでの受賞歴を持ち、数々のメディアで活躍する一方で、最近は男性向け家庭料理教室も開講している。