HAPPY GARDEN DIARY

2015.04.15

秋まで楽しめる

ミニバラの寄せ植え

 

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この時期、フラワーショップに並ぶ植物の中でも、ひときわ目を引くのがミニバラ。一本でいくつもの小さな花がつき、かわいらしくも華やかな印象のこの花を主役にしたのが、次の寄せ植えです。

 

ミニバラと、つぼみが同じカラーのハゴロモジャスミンは奥にレイアウト。つる性植物のハゴロモジャスミンはこれからさらに成長し白い花を咲かせますが、奥に配置することで、全体のバランスもとりやすくなります。

 

手前には垂れる植物のアイビーを植え、ワスレナグサ、バコパをアクセントに。ミニバラとバコバの間に配した銅葉と呼ばれるキンギョソウも前後の植物のつなぎ役としていい味を出しています。

 

ミニバラは、花木なので、しっかりと管理すれば次々と花が咲き、何年も楽しめます。株を若返らせ、新芽を出やすくするには、終わった花は適宜剪定すること。その際は花の下の5枚葉の上からカットするようにしましょう。

 

ミニバラのミス・ビーチヒメ。

ミニバラのミス・ビーチヒメ。

 

左から、ハゴロモジャスミン、ワスレナグサ、バコパ(コピア)。

左から、ハゴロモジャスミン、ワスレナグサ、バコパ(コピア)。

 

左が“銅葉”キンギョソウ、右が白いアイビー(へデラ)のシラユキヒメ

左が“銅葉”キンギョソウ、右が白いアイビー(へデラ)のシラユキ
ヒメ

 

 

【ミニバラの剪定の仕方】

花を増やすために、花が咲き終えたら剪定を。5枚葉の上でカット、が基本です。

花を増やすために、花が咲き終えたら剪定を。5枚葉の上でカット、が基本です。

 

【肥料】

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ミニバラは、アブラムシなどの害虫がつきやすいため、園芸用の防虫剤を適宜活用。おすすめは粉末タイプの「オルトラン」。水やりの前、根元に散布します。

 

 

室内で楽しめる洋ランは

プレミアムギフトに最適

 

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最後にご紹介するのは、気品あふれる室内ランの寄せ植えです。今回の主役はデンドロビューム。ランの中でも育てやすい品種なので、贈りものにもぴったりです。

 

一般の植物と違う点は、植え込みに土でなく、水苔やバーク、ヤシガラを使うこと。

今回は最も育てやすいとされる、水苔+素焼き鉢の組み合わせにしました。

保水性、通気性に優れた水苔は、若干の肥料分もあるため、根の活着もよく、ランの生育に最適。さらに素焼きの鉢も通気性が高く乾燥が早いので、水苔とは非常に相性がよく、初心者でも育てやすいのです。

 

水苔は乾燥状態のものを購入し、ひと晩程度水につけて水を十分吸収させ、軽くしぼってから使用。

鉢底石のかわりに、より速乾性の優れた発泡スチロールを砕いて使うのもおすすめです。

 

ランを植え込む際は、太い根を水苔で包み込むようにして、しっかりかために植え込みます。

今回は高さのある鉢のため、アイビーを手前に垂らすように植えてリズム感を出しました。

 

植え込み後は、風通しのよい日当りのよい場所に置き、水苔が乾いたところで水やりをします。水をやりすぎると根腐れを起こしてしまうことがありますから、若干乾燥めで管理を。

 

 

右が乾燥した状態の水苔。たっぷりの水でしっかり吸水させてから使用します。

右が乾燥した状態の水苔。たっぷりの水でしっかり吸水させてから使用します。

 

(文・原口りう子 写真・松永直子)

 

 

ガーデニングデザイン:

有川宗子(ありかわ もとこ)

東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。

株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。http://3films.com/garden/

 

 

 

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