FLOWER WARDROBE

2013.03.27

心躍る春到来の思いを
季節の花々に託して

部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみ方のコツを恵泉園芸スクールの講師にうかがいます。

 

Photographs by Keiko TAKEZAKI

Text by Riuko HARAGUCHI

 

 

ダイナミックさと繊細さが共存する

美しき非対称デザイン

 

梅や桃、桜など、日本には、枝に花を付ける“花木”が多く存在し、さらにそれを皆で愛で楽しむお花見、茶の湯といった文化が古来より受け継がれています。

春はまさに、そんな花木を楽しむベストシーズン。

そこで今回はまず、春に花を咲かせる花木の中でも比較的枝が細いレンギョウとユキヤナギをメインにしたアレンジメントをご紹介します。

 

枝のナチュラルな動きを生かすために、大胆なエシメトリカル(非対称)スタイルで仕上げたのが、一番のポイント。このようなデザインの場合は、枝流れを生かせる横長の花器を選ぶことも大切です。

 

さらに、イエローのラナンキュラスや白いチューリップをグルーピングしてセンターに置き、ポイントを作れば、左右の繊細な枝流れがより強調され、絶妙なバランス感を生み出すことができます。

 

福寿草、水仙、菜の花など、イエローは春を感じさせてくれるカラー。そんなイエローに、エレガントなホワイトを組み合わせて、春の躍動感と上品さを感じさせるリズミカルなアレンジメントを楽しんでください。

 

Flower arrangement by Miho MATSUI

 

 

Flower Material

レンギョウ/コデマリ/ユキヤナギ/チューリップ/ラナンキュラス/バイモユリ/ヤツデ/ストック

 

 

 

 

 

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