住まいと暮らしをデザインするモリモトの情報サイト　SUMAU（住まう）のアーカイブサイトです

部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみ方のコツを恵泉フラワースクールの講師にうかがいます。

 

Photographs by　Naoko MATSUNAGA

Text by Riuko HARAGUCHI

 

 

秋の気配を感じさせる

深紅の気高きグラデーション

 

記録的な猛暑を記録した今年の夏。まだまだ暑さは残るものの、季節は確実に秋へと向かっています。

秋といえば実りの季節、そして食欲の秋。そこで今回は、身近にあるキッチンツールを活用したアレンジメントを紹介したいと思います。

 

ひとつめは、フランスを代表する人気の鋳物鍋から発想したアレンジメント。

ひと口に赤といっても、色の濃淡やトーンなど、さまざまな赤がありますが、この鍋の赤は、重い赤ワインのような、黒みがかった深く濃い赤が特長。その重い存在感に負けないよう“黒蝶”という品種の大輪のダリアをセンターに抜擢、さらに細い花びらを持つラン（アンブラック）を上と右に伸びやかに流れるようレイアウトしました。

これにより生まれた右上の空間が、デザインの広がりを持たせてくれるだけでなく、空間部分に絵や写真を飾ることで、インテリアとしての可能性も広げてくれます。

 

シックなカラーでまとめたアレンジメントを飾って、秋の訪れを感じてみませんか。

 

 

Flower Material

ダリア（黒蝶）／ラン（アンブラック）／チョコレートコスモス／ヒペリカム／クルメゲイトウ／ナツハゼ／ヒューケラ／シダ