FLOWER WARDROBE

2013.11.27

アレンジ次第で楽しみ方は無限
クリスマスのフラワーデコレーション

部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみ方のコツを恵泉フラワースクールの講師にうかがいます。

 

Photographs by Naoko MATSUNAGA

Text by Riuko HARAGUCHI

ラウンドをテーマにした

大人かわいいクリスマスリース

 

時が経つのは早いもの。今年も師走の声を聞く時期となりました。

年の瀬というとなんとなく慌ただしい気分になりますが、その前には心踊る華やかなクリスマスが控えています。

 

街を歩くと、クリスマスのディスプレイやクリスマスツリーをちらほら見かけるようになり、シーズンの訪れを感じますよね。

 

もちろん今回の「FLOWER WARDROBE」でも、クリスマスをテーマにしたアレンジメントをご紹介。定番のリースやアイデア溢れるクリスマスツリーなど、さまざまなスタイルを提案したいと思います。

 

まずは、すっかりおなじみとなったクリスマスリースから。

 

クリスマス飾りのテーマカラーは、赤と緑。

一年中枯れることがないエバーグリーンは永遠の命、生命力の象徴。さらにイエス・キリストの愛を連想させる赤、そして聖母マリアの純潔を表す白がクリスマスの色の基本となります。

 

これを、同じく永遠を意味する“環”に形作ったのがクリスマスリース。

ドアに飾るクリスマスリースは厄よけの意味もあるといいます。

 

今回のリースは、ひとつひとつさまざまな種類のエバーグリーンをベースに、キラキラのクリスマスボールやフェルトボール、水玉のボンボンとリボンをデコレーション。リズミカルにレイアウトした、素材の違うボールが、クリスマスの弾むようなワクワクした気持ちを象徴するようです。

 

エバーグリーン以外、フレッシュフラワーは使用していないので、長い間楽しめるのもポイント。シンプルなデザインの中にも、大人っぽさとかわいらしさが程よくミックスされた、センス溢れるクリスマスリースです。

 

Flower Material

モミ、ジュニパー、ヒムロスギ、クジャクヒバ、コメツガ

 

 

クラフト感覚が楽しい

ダンボールのクリスマストピアリー

 

 

最初にご紹介したリースが王道とすれば、こちらは変化球のアレンジメント。

片面ダンボールで作ったクリスマスツリーです。

 

一般的なダンボールは、波状の中芯をライナーと呼ばれる紙で上下からはさむような構成になっていますが、今回使用したのは波状の芯の片方にのみライナーがつき、波の部分が見える”片面ダンボール”と呼ばれるもの。梱包などに使われるクラフト材のひとつで、丸く成型しやすいのが特徴です。

 

この片面ダンボールの波の形を生かして円柱状のポットを複数個作り、土台となるダンボールに貼り付ければ、ベースは完成。あとは、それぞれのポットのなかに、ハーブや木の実、コットンポッドなど、クリスマスを連想させる飾りを立体的に入れてグルーガンで接着するだけです。となりあうポットに入れる飾りは、素材や形が違うものを選ぶことで、よりスタイリッシュに。

 

幹の部分には木の皮を巻き、周りにモスやバークを飾れば、さらに雰囲気たっぷり。

今回は壁に立てかけるように置きましたが、上から吊るすハンギングスタイルで飾るのも素敵です。

 

工作感覚で作れるだけでなく、その製作過程がまた楽しいので、子どもたちと一緒にチャレンジしてみるのもおすすめです。

 

Flower Material

ダンボール(土台用)、片面ダンボール(ポット用)、コットンポット、シナモン、ツガの実、オレンジスライス、シダローズなど。中に入れるものはお好みでOK

 

 

 

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