FLOWER WARDROBE

2012.06.27

梅雨シーズン限定!
ブルーの花々の美しき競演

屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみのコツを恵泉園芸センターの講師、小段壽子(こだん としこ)さんにうかがいます。

 

Flower arrangement by Toshiko KODAN

Photographs by Keiko TAKEZAKI

 

雨の季節を爽やかに演出する

伸びやかで清々しいアレンジメント

 

梅雨の鬱陶しい気分を吹き飛ばしてくれるのも花のチカラ。

今回は、あじさいや、デルフィニウムという、夏直前、この時期にだけ楽しめるブルーの花々をメインに使って、爽やかなアレンジメントをご提案します。オアシスを使わずに花器にそのまま花材をさす(この手法を“投げ入れ”と呼びます)ことで、伸びやかさも意識しました。

 

雨降りが続く日々の中でも、こんな青いグラデーショが印象的なアレンジメントがあれば、リビングも清涼感溢れる爽やかな雰囲気に。梅雨シーズンでさえ、ボジティブに楽しめそうな花を飾り、部屋も気持ちもリフレッシュしてみてください。

 

ひと通り花を楽しんだ後は、デルフィニウムの花のきれいな一輪を選んで、押し花にするのもおすすめ。デルフィニウムはブルーの色が退色しにくく、素敵な押し花が出来上がるので、季節の便りに添えるなどしても喜ばれそうです。

 

 

Flower Material

あじさい/デルフィニウム/デルフィニウム・ボルグフレーデン/トルコキキョウ(コサージュ)/ササバルスカス/ナルコユリ/ギボウシ

 

あじさいは、水揚げがあまりよくない花材のひとつ。そこで、今回はオアシス(吸水スポンジ)を使わずにいけてみましたが、このような“投げ入れ”手法で花をアレンジする際は、いくつか注意点がありますので、そのポイントをご紹介します。

 

 

point1 ガラスチャンクを花留めに使う

 

 

オアシス代わりの花留めとして、大小大きさの違うガラスの塊、ガラスチャンクを使用。

ほかに、ビー玉やガラス玉でもOK。涼やかな“見せる花留め”としても有効です。

また、“投げ入れ”の手法を使う場合の花器は、筒状ではなく、写真のように口が広がっているものや

首がすぼまった形のものを選ぶと花材が安定し、バランスよく生けられます。

 

 

point2 葉ものから先にさしていく

 

 

オアシスを使う場合はメインとなる花からさすのが基本ですが、

オアシスを使わず“投げ入れ”でいける場合は、サポート役となる葉ものから先にさします。

花器の真ん中一点から出ているように、バランスを考慮しつつ、さしていくのもポイントです。

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