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部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみのコツを恵泉フラワースクールの講師、神尾朝子さんにうかがいます。

 

Flower arrangement by　Asako KAMIO

Photographs by　Naoko MATSUNAGA

 

 

ライムグリーン×白の

絶妙ハーモニーで涼を呼び込む

 

キラキラとした夏の太陽の日差しを受けて、より一層元気に輝く南洋のグリーン。今月はまるで南の島のリゾートホテルを訪れたような、トロピカルな雰囲気のアレンジメントをご紹介します。

 

南米・コロンビアなど、熱帯アメリカの代表花、アンスリウムをはじめとして、主張の強い葉ものを使用しつつも、全体の印象はエレガント。そのポイントになっているのが、左右に流れるように使ったグリーンとホワイトのデンファレ（デンドロビウム・ファレノプシス）です。

 

デンファレは“フォームフラワー（form flower）”のひとつで、フォームフラワーとは、その名のごとく、形がはっきりしていて存在感がある花のこと。今回のアレンジメントでは、左右で違う色のデンファレを大胆に配置して、動きやリズムを作るとともに、気品に満ちた美しさを表現しました。

 

グリーンとホワイトの組み合わせは、涼やかさを演出するのにもぴったり。あまり詰めすぎず、適度な空間を持たせることもポイントです。

 

ライムグリーンの爽やかさと、上品な白のアクセントが絶妙にマッチしたサマーアレンジメント。テーブルやリビングに飾れば、夏の暑さも吹き飛び、涼やかな風を感じられそうです。

 

Flower Material

デンドロビウム・ファレノプシス （緑・レモンブーケ／白・セリーヌ）／アンスリウム／トルコキキョウ／スプレーカーネーション／ダバリアファーン／イタリアンルスカス／ギボウシ／ダスティーミラー／ドラセナ

 

 

PROCESS

1.最初に、デザインのキーとなる2色のランを挿す。

茎の曲線を生かすべく、少し背の高めの器を使い、大胆に。

 

 

 

2.次に、縦のポイントとなるアンスリウムで高さを決め、

全体のボリュームをフィックス。