FLOWER WARDROBE

2012.11.28

大人のクリスマスを彩る
エバーグリーンの花飾り

部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。

そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみのコツを恵泉フラワースクールの講師、小段壽子さんに教えていただきます。

 

Flower arrangement by Toshiko KODAN

Photographs by Naoko MATSUNAGA

 

 

クリスマスカラーでシンプルに

まとめたナチュラル・スワッグ

 

早いもので、クリスマスまであと1ヶ月。

そこで今回は、クリスマスの定番、モミやヒバといったエバーグリーン(常緑樹)をベースに使い、趣の異なるクリスマス用の飾りをご紹介します。

 

エバーグリーンは、一年中枯れることなく冬の間も美しい緑を保つ、まさに生命力のシンボル。永遠の命の証しでもあると同時に、魔除けの意味もあるとか。それにキリストの犠牲愛を表したとされる赤を組み合わせた緑×赤が、クリスマスの基本カラー。

 

ちなみにこの赤と緑は、色相環でいえば、ほぼ正反対に位置する色。互いの色を引き立たせる効果があると同時に、コントラストがはっきりとしているため、生き生きとした印象に。それがまたクリスマスの高揚感にぴったりなのです。

 

そこで、最初にこの2色を基本とした縦長でナチュラルな雰囲気のスワッグをご紹介しましょう。

 

スワッグとはドア飾り・壁飾りのことで、流れのある人気のデザイン。それをフレッシュエバーグリーンをベースに、クリスマスらしい赤いリボンや松カサをアクセントとすることで、環のリースとはまたひと味違った、主張のあるドア飾りに仕上げました。

 

モミと赤いリボンが華やかな印象ですが、ヒムロスギで流れるように形づくった繊細なラインもポイント。このラインが力強さだけでない、上品さを表現しているのです。

 

今年はこんな大人っぽい雰囲気のスワッグで、いつもと違うクリスマスを演出してみませんか?

 

 

★Flower Material

モミ/ヒムロスギ/ホワイトパインコーン/ロッジポール(松カサ)

※ このほか、赤いリボンを使用

 

★Point

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はオアシスを使わず、花材を束ねて仕上げました。ヒムロスギでベースのラインを作り、上部に膨らみを持たせるようなバランスでモミをまとめていきます。サイドから見て、写真のように立体的な弧を描くよう形に仕上げられたら上級者。

 

 

 

 

 

 

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