FLOWER WARDROBE

2013.09.25

怪しくも楽しい大人の
ハロウィンパーティを演出

部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみ方のコツを恵泉フラワースクールの講師にうかがいます。

 

Photographs by Naoko MATSUNAGA

Text by Riuko HARAGUCHI

 

 

魔女人形を主役に仕立てた

フラワーデコレーション

 

毎年10月31日の夜はハロウィン。キリスト教の万聖節、11月1日の前夜祭として知られていますが、もとは死者の霊が戻ってくるとされる古代ケルト民族のお祭りが起源。さらにそれと時期を同じくして登場する悪霊や魔女から身を守るために仮装したり、魔除けの焚き火を焚く風習や収穫祭的な意味が重なり、現在のようなスタイルがハロウィンとして定着。日本でも、今や秋のイベントとしてすっかりおなじみとなりました。

 

家の前に、かぼちゃ型のちょうちん“ジャック・オ・ランタン”を飾ったり、仮装した子どもたちが“Trick or Treat(お菓子をくれないと、いたずらするよ)”と唱えながら、お菓子をもらい歩くという光景を目にしたことがある方も多いはず。

 

そこで今回は、ハロウィンをテーマにした3つのフラワーアレンジメントを紹介したいと思います。

 

最初は魔女の人形をシンボリックにあしらったアレンジメント。この時期、欧米、特にアメリカではこうしたオブジェが街や店先を華やかに彩りますが、それにハロウィンカラーの花をプラスして個性的なアレンジメントに仕上げました。

 

スパイダー咲きのガーベラやウモウケイトウは、燃え盛る炎をイメージしたもの。曲がりくねったセッカヤナギの枝やドライ状のオクラ、タケニグサなども、お化けの世界を表現するのにぴったりです。

 

ちなみに、ハロウィンのシンボルカラーは、炎から連想されるオレンジ、霊を鎮める夜の色とされるブラック(または、ダークブルー)。ほかにも仮装に使われる幽霊、魔女、コウモリ、クロネコ、かぼちゃ、りんごなどのアイテムも、ハロウィンの演出に効果的です。

 

これらのアイテムやカラーを自分流に取り入れて、ちょっぴり怖い、でもワクワクするようなシーズン・アレンジメントを作り上げてください。

 

Flower Material

ガーベラ(スパイダー咲き)/ウモウケイトウ/クルメケイトウ/セッカヤナギ/オクラ/タケニグサ/ビバーナムの実/ベニスモモ/キイチゴの葉/アイビー

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