FLOWER WARDROBE
シーンに合わせて楽しむ
初夏のインテリア・フラワー
Photographs by Naoko MATSUNAGA
Text by Riuko HARAGUCHI
フォーマルな席に彩りを添える
優美で華やかなテーブル装花
太陽の光を受け、キラキラと輝く若葉に加え、初夏の風が心地よく感じられるシーズン。梅雨までのひととき、暮らしの中のさまざまなシーンで、心豊かな花時間を楽しんでみるのはいかがでしょう。
まずご紹介するのは、家でちょっとフォーマルな食事会を催すときなどに用意したいテーブルアレンジメント。
正式な席にも似合うよう、花器はクラシックな陶器製の脚付きデザインをセレクト。全体的にエレガントで気品溢れる雰囲気をイメージして、旬の花材を選んでいきます。
この時期、ひときわその美しさを輝かせるバラは、深紅の“サムライ”に、コロンとした小さな形がかわいいグリーンのスプレーバラ“エクレール”をピックアップ。さらにトルコキキョウとアジサイもピンクから赤へのグラデーションでまとめ、大人っぽく、上品なスタイルに仕上げています。
一方で、落ち着きすぎた印象にならないよう、適度な空間と凹凸を出す挿し方で、躍動感も演出。飛び出すように挿したアストランティアや、白い小花を穂状に付けるリョウブも絶妙なアクセントとして効いていて、花々の持つ生き生きとした表情や生命力を感じとれます。
ちなみに食事のテーブルに飾るアレンジメントでは、お互いの視線を遮らない高さを心掛けることも大切。360度、どの席から見ても美しく見えるよう、四方見(しほうみ)のアレンジメントが基本です。
Flower arrangement by Asako KAMIO
Flower Material
アストランティア/アジサイ/スプレーバラ(エクレール)/トルコキキョウ/バラ(サムライ)/カーネーション/ヒューケラ/リョウブ(コバノズイナ)