FLOWER WARDROBE

2013.05.29

シーンに合わせて楽しむ
初夏のインテリア・フラワー

部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみ方のコツを恵泉園芸スクールの講師にうかがいます。

 

Photographs by Naoko MATSUNAGA

Text by Riuko HARAGUCHI

 

 

フォーマルな席に彩りを添える

優美で華やかなテーブル装花

 

太陽の光を受け、キラキラと輝く若葉に加え、初夏の風が心地よく感じられるシーズン。梅雨までのひととき、暮らしの中のさまざまなシーンで、心豊かな花時間を楽しんでみるのはいかがでしょう。

 

まずご紹介するのは、家でちょっとフォーマルな食事会を催すときなどに用意したいテーブルアレンジメント。

 

正式な席にも似合うよう、花器はクラシックな陶器製の脚付きデザインをセレクト。全体的にエレガントで気品溢れる雰囲気をイメージして、旬の花材を選んでいきます。

 

この時期、ひときわその美しさを輝かせるバラは、深紅の“サムライ”に、コロンとした小さな形がかわいいグリーンのスプレーバラ“エクレール”をピックアップ。さらにトルコキキョウとアジサイもピンクから赤へのグラデーションでまとめ、大人っぽく、上品なスタイルに仕上げています。

 

一方で、落ち着きすぎた印象にならないよう、適度な空間と凹凸を出す挿し方で、躍動感も演出。飛び出すように挿したアストランティアや、白い小花を穂状に付けるリョウブも絶妙なアクセントとして効いていて、花々の持つ生き生きとした表情や生命力を感じとれます。

 

ちなみに食事のテーブルに飾るアレンジメントでは、お互いの視線を遮らない高さを心掛けることも大切。360度、どの席から見ても美しく見えるよう、四方見(しほうみ)のアレンジメントが基本です。

 

Flower arrangement by Asako KAMIO

 

 

Flower Material

アストランティア/アジサイ/スプレーバラ(エクレール)/トルコキキョウ/バラ(サムライ)/カーネーション/ヒューケラ/リョウブ(コバノズイナ)

 

 

 

 

 

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