FLOWER WARDROBE

2013.04.24

母らしさをイメージしたアレンジメントで
いっぱいの“ありがとう”を伝える

部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみ方のコツを恵泉園芸スクールの講師にうかがいます。

 

Photographs by Naoko MATSUNAGA

Text by Riuko HARAGUCHI

 

 

優しさと強さを併せ持つ母の姿を

ピンクとグリーンで表現

 

日ごろの母の苦労をいたわり、感謝の気持ちを表す「母の日」。

日にちは国によって違うものの、世界中で祝われていて、日本ではこの日を最初に制定したアメリカに倣い、“5月の第2日曜日”をその日としています。

母の日にカーネーションを贈るという習慣もアメリカから始まったものですが、たまにはカーネーション以外の花を使って、お母さまへの感謝の気持ちを表してみてはいかがでしょう。

 

最初にご紹介するのは、淡いピンクと白を基調にした女性らしく華やかなアレンジメント。多めにあしらった緑が、新緑の季節の訪れを感じさせるとともに、優しさや可愛らしさだけでない、母の強さをもイメージさせるようです。

 

今回は、花を固定するオアシスを使用せず、花器に花や葉をそのまま挿していく“投げ入れ”の手法を採用。これだけ大きなサイズとなるとテクニックも必要ですが、花や葉の自然な流れを生かして仕上げられるため、それぞれが持つ生き生きとした表情を引き出すことができます。

 

さらにこのアレンジメント、うれしいことに、飾って楽しんだ後、そのまま花束にすることもできるのです! 花器の中で既にアレンジメントが完成しているため、取り出したまま簡単にラッピングするだけと簡単。これも花器にそのまま挿していく“投げ入れ”テクニックならでは、の醍醐味です。お母さまを招いたパーティのテーブルやリビングにアレンジメントを飾り、帰りに花束のおみやげを……なんていう素敵な演出は、お母さまにもきっと喜んでもらえることでしょう。

 

Flower arrangement by Chizue SUZUKI

 

 

Flower Material

サマースイトピー/ガーベラ/バラ/ビバーナム/シレネ(ムシトリナデシコ)/キイチゴ/ドラセナ/イタリアンルスカス

 

 

 

 

 

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