FLOWER WARDROBE

2012.05.30

リビングに初夏の風と光を運ぶ
可憐でみずみずしいサマーアレンジメント

部屋に花があるだけで、人は元気になり、空間も生き生きしてきます。そんな幸せな空間や雰囲気づくりに欠かせない季節のフラワーアレンジメントと、楽しみのコツを恵泉フラワースクールの講師、松井美保さんにうかがいます。

 

Flower arrangement by Miho MATSUI

 

 

 

 

爽やかな風とキラキラ輝く

まぶしい太陽を表現

 

初夏の風が心地よく感じられるこの季節、梅雨に入る少しの間を惜しんで楽しみたいのが、陽の光を浴びて輝きを増す彩り豊かな花々。そこで、今回は爽やかな風を思わせるライムグリーンのビバーナムと香りの良いライラックをフィーチャー。さらに、太陽のように鮮やかな色のバラ、アンダルシアとラナンキュラローズを組み合わせて、緑と赤とのコントラストが映えるモダンなアレンジメントに仕上げました。

 

色数は最小限に抑えながらも、中心にボリュームを集めて、枝葉が広がるような動きと躍動感を表現。自然のままの姿を生かすため、あえて枝ごと使ったビバーナムが花を静かに揺らすかわいらしい表情もポイントです。

 

 

Flower Material

ビバーナム/ライラック/アンダルシア/ラナンキュラローズ/カーネーション/ギボウシ/マサキ/アスパラガス

 

 

MAIN FLOWER

 

 

 

 

 

ビバーナム(学名Viburnum opulus)

 

最近、花屋でよく見かけるライムグリーインのビバーナム(セイヨウテマリカンボク)は、満開になると花は白くなり、スノーボールとも呼ばれるスイカズラ科の落葉低木。いける時には水が落ちやすいので木本部を付けておくと水がしっかりとあがります。花言葉は「茶目っ気、落胆」

 

 

 

 

 

ライラック(学名 Syringa vulgaris)

 

ムラサキハシドイと呼ばれるライラックは令涼地を好むモクセイ科の低木。フランスでは“リラ”と呼ばれ、とても良い香りがするため、香水の原料としても使われます。花びらはふつう4枚ですが、稀に5枚のものがあり、それを見つけると幸せになれるという言い伝えも。花言葉は「若者の無邪気、初恋、謙虚」

 

 

さて、次にビバーナムとライラック、それぞれを使って別のイメージで仕上げたアレンジメントをご紹介します。同じ花材でも、使う器や選ぶ花の取り合わせで、随分と印象が変わることを分かっていただけるでしょう。

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