デザインインフォメーション
anonymous collection
西野達《The Merlion Hotel》
2011/2013
courtesy of ARATANIURANO
作品を購入する基準や保管の仕方など
コレクターのコレクションに対するコメントも公開
会場では9名のコレクターのコレクションに対するコメントが、アンケート形式により公開されている。コレクターの名前はイニシャルのみで、個人名は表示されていない。
アンケートには年齢・性別・職業をはじめとして、コレクター歴、コレクション点数、コレクションを始めたきっかけ、最初購入した作品名、作品を購入する基準、保管の仕方、コレクターに必要なもの。そして、あなたにとってコレクションとは何かというコメントも添えられていて、とても興味深い。
無回答のものもあったが、年齢は30代から60代。女性が一人で、残り8名は男性。職業も会社員をはじめ、専門職などさまざま。ただアートが好きという訳ではなく、それぞれの作品に愛情と敬意を抱いているのが伝わってくる。
気になる作品を購入する基準としては、「部屋に飾ることが前提」、「自分が好きで、値段も買える範囲」「自分を信じ、他人の意見に左右されない、給料で支払える範囲」という、頭身大のルールを設けたコレクターの意見もある。
その一方、「100年後残っているか」、「社会/世界を理解する見方を変えてくれる、新しい視点を与えてくれる作品」、「名作のもつオーラを感じるかどうか」、「数年後・数十年後も触れ続けたり、見続けることができるか」という、歴史的に作品を残すことを見据えたコレクターの意見までさまざまだ。
NND collection
サイモン・フジワラ
《The Passions, Fig. XII》
2012
(C)Simon Fujiwara
courtesy of TARO NASU
photo: KIOKU Keizo
W.Y. collection
会田誠
《人間は考えてもしかたのない黴かもネ》
(「みんなといっしょ」シリーズより)
2008
courtesy of MIZUMA ART GALLERY
E.Y. collection
小出ナオキ《Devil on elephant》
2010
(C)KOIDE Naoki
courtesy of TOMIO KOYAMA GALLERY
コレクターそれぞれにエリアが分かれていて、コレクションの傾向を知ることができる。