デザインインフォメーション
最新北欧デザインに出会える最大の家具展
ストックホルム国際家具見本市2018
北欧の春を告げるストックホルム国際家具見本市が2月6日から11日まで、同市内の見本市会場で開かれた。出展数は個人を含めて700社ほどで、そのうちの約8割は開催国であるスウェーデンを筆頭にデンマーク、フィンランド、ノルウェーといった北欧が占め、このイベントは“北欧家具デザインに出会える最大の家具展”と称されている。期間中は約40000人の内海外からの入場者で賑わった。
ストックホルムで毎年2月に開催
その年のトレンドを知る大規模家具見本市
メインエントランスの中央には、注目されている建築家やデザイナーの特設コーナー(Guest of Honor)の設置が恒例化されていて、今年はイタリア出身でマルチデザイナーとして知られるPaola Navona(パオラ・ナヴォーネ)が選ばれた。
インスタレーション内部には食器からセラミックなどバリエーションある家具デザインが展示され、寛ぎある空間を提供していた。
A、B、Cと3館ある会場は、頑張れば一日でザット見て廻れる“ヒューマンサイズ”の展示面積で、伝統的な木工家具をディスプレーした北欧ならではのブースが多くみられた。
また会場内には他のメジャー家具フェアーでは見られないGreenhouse(グリーンハウス)と称される特設コーナーがある。北欧諸国を中心としたデザイン学校やアートスクール、個人のデザインスタジオ用のブースだ。今年は27校を含め68か所からの出展があった。
この時期、日本の建築大学やデザイン専門学校などではすでに卒業制作が終えた段階だと思うが、ヨーロッパでは夏の卒業を控えてのプロトタイプの制作の真っただ中にあるのが現状だ。業界でのプロの道はハードなものだろうが、若手デザイナーが世界に向けて発信できる場として人気を得ている。
1月のケルンメッセに次ぐ2月のストックホルム、家具業界やデザイナーにとっての熱気は4月のミラノサローネへと継がれていく。
(写真・文:武藤聖一/フォトジャーナリスト、ストックホルム在住)
ストックホルム国際家具見本市2018
Stockholm Furniture & Light Fair
会期:2018年2月6日(火)~2月11日(日)
会場:Stockholmsmassan(スウェーデン、ストックホルム)
http://www.stockholmfurniturelightfair.se/
https://www.jetro.go.jp/j-messe/tradefair/StockholmFurniture_54950