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2018.07.06

いとおしすぎる!横浜赤レンガ倉庫で
史上最大規模の「ねこ写真展」

©MARCO

猫たちの人気がとまらない。

 

どちらかといえば人間との「良い関係」を結びやすい従順な犬と違い、猫たちは自由きまま、イエ猫も人に飼われているという感覚すらなさそうで、それでもときどきどうしようもなくかわいいしぐさや、思いもよらない表情を見せてくれる。

 

 

©阪靖之

 

 

その決定的な一瞬を写真におさめようと、人は彼らにカメラを向ける。相手が人ならポーズをとったり、ちょっと意識したりしてしまいそうだけど、猫たちはやっぱり私たちの視線を意に介さない。Facebook、Instagram、そしてYoutubeなどにはそんな自由な猫たちの姿があふれ、国境を越えて世界に広がる。仕事で疲れたとき、ちょっとココロがへこんだ夜、そんな彼らの姿に癒された経験は多くの人がもっているのではないだろうか。

 

 

©池野武志

 

 

そんな「猫写真」の中でも選りすぐりの名作を集めた展覧会が、横浜赤レンガ倉庫で開催される。

 

 

©久野大介

 

 

約500点以上がずらりとならぶ、史上最大規模の「ねこ写真展」。1年間をかけて行われたFacebookでのコンペ上位入賞者、ひたすら猫を追い続ける新進気鋭の写真家、そして日本とは違った猫たちの表情と異国の風景に彩られた海外の写真家による作品など、その規模と多様性は類をみない。さらに、いま最も熱い人気のプロフォトグラファーに「猫」のテーマで制作を依頼。ほかでは見られない有名写真家の「猫」たちにも期待が集まる。

 

 

©平林佳代子

 

 

注目の一人は、写真集『必死すぎるネコ』で人気を集める猫写真家、沖昌之さん。

 

 

©沖昌之

 

 

「かわいい」「あどけない」「ほのぼの」な感じが主流の猫写真の世界で、沖さんはタイトル通り「何かに必死な」猫を撮り続けて話題になった。なんだかわからないがなぜか一生懸命。見ていると「そうそう、あるある!」と言いたくなるネコのしぐさがたまらない。しかしその一瞬を写真におさめるのは容易なことではないだろう。ほぼ毎日、猫たちと向き合い、地域の人々ともコミュニケーションをとりながらと、なかなか撮れない写真の裏には、かならず写真家の努力がある。

 

 

©沖昌之

 

 

必死なネコといえば、もう一人気になるのが、一緒に住む4匹の猫を撮り続ける女性フォトグラファーMARCOさん。こちらは人間同様に「自分ち」を謳歌するイエ猫たちの物語。沖さんのソト猫、MARCOさんのイエ猫、それぞれの何かに夢中なネコ写真対決も見ものだ。

 

 

©MARCO

 

 

©MARCO

@MARCO

 

 

この展覧会は今回で3回目。2015年、16年は延べ2週間で14,000人の観客を動員し、大きな反響を呼んだ。回を重ねるごとに出展希望者も増え、ここから話題の猫写真家が誕生するなど、まさに猫写真界の殿堂であり登竜門。アート、ドキュメンタリーの要素も加わったラインナップで写真界からも注目されているという。

 

真夏の横浜で一堂に会する、ありとあらゆる表情の猫たち。土日を中心にトークショーも行われ、写真家たちの思いや裏話も気になるところ。誰もが一緒に楽しめる猫写真の世界をぜひご堪能あれ。

 

(文・杉浦岳史)

 

 

©Junya Umetsu

 

 

横浜赤レンガ倉庫 ねこ写真展2018

2018年7月11日(水)~7月17日(火)

横浜赤レンガ倉庫1号館2階 イベントスペース

10:00~19:00 (最終日は15:00まで)

入場受付は終了の30分前まで

入場料 500円(小学生以下無料)当日に限り再入場可

ウェブサイト http://akarengasoko-catphoto.yokohama/

 

 

出展者情報

【スペシャルゲスト】小澤太一・鹿野貴司・竹沢うるま・中西敏貴・長根広和・星野佑佳・山本まりこ

【出展者(順不同)】池口正和・池野武志・石井尚顕・市川淳一・伊藤匠・内田園子・Junya Umetsu・大越香絵・岡崎リョウタ・沖昌之・金森玲奈・上林利寛・河井蓬・きょーこ♪&のぼー・川上卓也・熊谷忠浩・蔵人・Kurihara Masayuki・齊木一貫・Kazuya Saito・阪靖之・阪井壱成・サトウミキ・渋谷昌章・田川和彦・寺本成貴・teru・寝子・ねこしめ・猫夫人(簡佩玲)・はにぶちひろあき・久野大介・平林佳代子・Photographe ikuyo・星野俊光・MARCO・御木茂則・南幅俊輔・柳沢諏訪郎・吉田裕吏洋

【企画展示】大佛次郎記念館

 

 

 

 

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