デザインインフォメーション

2013.07.08

デザインが導く未来
栄久庵憲司とGKの世界
「鳳が翔く」は必見の展覧会

たとえ栄久庵憲司氏やGKデザインの名前は知らなくても、ここからデザインされた数多くのプロダクトは誰でもが街中で目にしているはずだ。鉄道車両からオートバイ、家電、都市でのインフラストラクチャーまで、多岐にわたったその領域の広さには驚かされる。そうした日本の生活に根付いた工業デザインを展開してきた、栄久庵憲司氏とGKデザインの世界と足跡をたどる「鳳(おおとり)が翔(ゆ)く」は、必見の展覧会だ。

 

 

食卓で見かける定番のしょうゆ卓上びんは

GKデザインが認められた記念すべきプロダクト

 

どこの家庭の食卓で見かけるキッコーマンのしょうゆ卓上びん。定番ともいえるこの卓上びんが世に出たのは、今から半世紀以上も前のことだった。

 

栄久庵憲司(えくあんけんじ)氏やGKデザインの名前は知らなくても、日本人のデザインによるこのモダンな卓上びんの登場は、デザインという概念が身近な存在として家庭に入り込んだ、戦後では最初のことでもあった。

 

栄久庵憲司氏が、GKインダストリアルデザイン研究所を設立したのは、戦後の復興が間もない1957年のこと。GKはGroup of Koikeを略称したもので、栄久庵氏が東京芸大在籍中に、小池岩太郎助教授のもとで同窓生たちと設立したグループ名だったのが、後にデザイン会社として発展する。

 

当時、企業やメーカーの世界では、デザインという概念はほとんど認知されていない時代。地道なプロモーション活動をつづけ、1961年、有名なキッコーマンのしょうゆ卓上びんをデザインした。この大ヒットが、キッコーマンというブランドを確立させることになる。

 

この卓上びんは、発売開始以来、一度もデザインを変更することなくロングセラーを記録し、海外でも販売に大きく貢献した。いわば栄久庵憲司氏とGKデザインの実績が認められた記念すべきプロダクトになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「炊飯器  ECJ-XP10」(2007年)

家電の分野でも多くのデザインを手がけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生涯を添い遂げるグラス」(2010年)

人と道具のあるべき関係もデザインで表現している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「富山ライトレール ポートラム」(2003年)

都市空間のデザインとして鉄道車両も多く手がけてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サインリング」(1994年)

都市のインフラストラクチャーの分野でも携わる。

 

 

 

 

 

関連記事一覧