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2013.05.20

天才の功績を体系的に公開!
『レオナルド・ダ・ヴィンチ展
-天才の肖像』は必見の展覧会

なぜ、レオナルド・ダ・ヴィンチは21世紀においても「天才」と評され続けるのか。人類史上もっともすばらしい画家のひとりというだけでなく、人類史上もっとも多才な人物であるとも言われるレオナルド。彼の功績をひもとく『レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像』が、上野の東京都美術館で開催され話題になっている。

 

 

 

画家、レオナルド・ダ・ヴィンチの唯一の男性肖像画

《音楽家の肖像》が日本で初公開

 

今回の展覧会で展示されているのは、ヨーロッパでもっとも古い公共図書館のひとつであるイタリア・ミラノの「アンブロジアーナ図書館・絵画館」が所蔵している絵画や素描だ。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの油彩画やデッサン、彼の影響を受けた画家たちの作品など約100点の貴重な作品は、日本での公開は初めてとなる。

 

ミラノの大司教でもあったフェデリーコ・ボッロメオ枢機卿によって、1607年に図書館は設立されている。1618年に枢機卿から寄贈された絵画、素描、版画、彫刻のコレクションが絵画館の礎となっているが、世界的なレオナルドの研究施設としても知られている。

 

画家、レオナルド・ダ・ヴィンチの現存する作品はわずか十数点しかない。今回の展覧会の目玉は、レオナルドが描いた男性肖像画として唯一現存している《音楽家の肖像》だが、もちろん日本初公開となる。

 

カールした髪を一本一本ていねいに描き込み、骨格や筋肉の構造をベースにして青年のリアルな表情を描いている。精緻な描写や陰影、表情に浮かぶ心の機微――実物を間近で見ることでしか味わえない息吹を感じられるのは貴重だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界的なレオナルド研究施設として名高い、イタリア・ミラノの「アンブロジアーナ図書館・絵画館」の内部。ここの所蔵作品が日本で初公開された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子《頭部の素描、作品リスト、アタランテ・ミリオロッティの肖像に関する言及》『アトランティコ手稿』第888紙葉表1482-1483年頃

© Veneranda Biblioteca Ambrosiana – Milano/De Agostini Picture Library

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルナルディーノ・ルイーニ《幼子イエスと子羊》

1520年代後半 テンペラ、油彩/板

© Veneranda Biblioteca Ambrosiana – Milano/De Agostini Picture Library

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルナルディーノ・ルイーニ《聖家族と洗礼者聖ヨハネ》

1520年代後半 油彩/ポプラの板

© Veneranda Biblioteca Ambrosiana – Milano/De Agostini Picture Library

 

 

 

 

 

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