デザインインフォメーション
先端的タイポグラフィ&デザインを
TDC賞2013で堪能してみよう
タイポグラフィ&デザインの先端作品を一堂に展示
国際的なコンペティションとして世界的に注目される東京TDC賞
タイポグラフィとは、よく耳にする言葉だ。活字や書体を適切に配列して、読みやすさである可読性や視認性、美しさなどを設定することで、印刷物やウェブでは欠かせない画面の設計法を意味している。
元々はヨーロッパ中世の活版印刷と共に始まった技芸だが、近年はアート性やデザイン性が重視され、ポスターや広告などでは極めて重要な役割を果たしている。いわば文字とその配列の美しさや構成が、印刷物やウェブの質の高さを決定するため、タイポグラフィ&デザインの表現にますます注目が集まっている。
東京TDC賞は、そうしたタイポグラフィを中心とした国際的なデザインコンペティションだ。東京タイプディレクターズクラブ(TDC:理事長・浅葉克己)が発足した1987年から主催。秋に行われる応募受付には国内外から数多くの作品が寄せられなど、国際的なコンペティションとして世界的に注目されている。
カテゴリーはポスターをはじめ、新聞・雑誌などの広告、マークやロゴ、パッケージ、ウェブ、映像、広告キャンペーンなど多彩だが、タイプディレクションという独自の視点でデザインを見ていくのが賞の特徴になっている。受賞作品は展覧会で公開され、また95-96年以降は、東京TDC年鑑としてまとめられ、毎年発刊されている。
東京TDC2013 グランプリ
「Now Is Better」 映像
Stefan Sagmeister & Jessica Walsh (アメリカ)
Now Is Betterの文字を映像でさまざまに表現。
特別賞
「忘れちゃってEASY思い出してCRAZY(ダイジェストA, B, C, Gシリーズ/資生堂ギャラリー)」 ポスター
仲條正義 (日本)
仲條正義氏が昨年夏の展覧会の出品作品を思い出としてまとめた。
特別賞
「建築を考える(みすず書房)」 ブックデザイン
葛西薫(日本)
書籍でのタイポグラフィが評価されての受賞。
TDC賞
「横書き仮名」の開発
新世界タイポ研究会[岡澤慶秀・塚田哲也・秀親](日本)
日本語のひらがなを横書きのストロークによって表現した。