デザインインフォメーション

2012.12.20

 

アートも食もコミュニケーションの手段。アートを眺めながらの食事は会話もはずむ。

 

 

川上 俊氏がデザインする「余白の美しさ」が

レストラン空間に緊張感を生み出す

 

展示されているのは、和紙や金箔、銀箔など日本の伝統工芸に、最先端のグラフィック表現と印刷技術を組み合わせた川上 俊氏のアートワーク。間や余白を重んじた作品から漂ってくる凛とした緊張感は、目に見えない「侘び・寂び」や「幽玄」の心を表現している。

 

川上氏にとって余白は描かれた対象やテーマの本質を引き出す演出であり、何もない無の空間が全体の動きや表現の奥行きを生み出している。

 

作品づくりに最新の印刷技術を用いてはいるのは、大量に刷り上げるためではない。金箔や銀箔を手張りした紙など不均一で繊細な素材に、質の高い印刷を施すための手段である。

 

その日の気温や湿度にあわせた印刷を行い、インクの乗りを確認しながら川上氏自身が一枚一枚プリントしていく。クラフトマンシップさえ感じさせるその手法は、食材のうま味を最大限に引き出し、華麗な一皿に仕上げるシェフの仕事にも通じるものがある。

 

2013年1月13日には、立食でフルコースを味わいながら、フランスの店舗でもミシュラン一ツ星を獲得し続けるオーナーシェフ松嶋啓介氏と、川上氏のトークセッションを楽しむレセプションパーティ「食とアートの会」(参加費8000円)も開催される。

 

おいしい食事と最先端グラフィックアートのコラボレーションを、ぜひお楽しみいただきたい。

 

 

 

 

 

紙に金箔と銀箔を手貼りした作品には静寂さを感じる。

川上氏が自らの手で1枚づつプリントした作品。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レストラン アイ」のお薦めメニュー、〝秋川牛ロース 滝野川牛蒡のジュ・ド・ロティ、トリュフソース〟。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川上 俊

1977年、東京都生まれ。アート、デザイン、タイポグラフィック、インタラクティブ、ビデオ、インスタレーションなど多岐に渡る領域で活動を続けるアートディレクター/アーティスト。東京、京都、ロンドン、ニューヨーク、パリなど世界9都市を拠点にグローバルに活動するデザイン&コンサルティングカンパニー、artless inc.代表。NY ADC、ロンドン・インターナショナル・アワード、グッドデザイン賞、カンヌ国際広告賞金賞など、受賞歴多数。

shun kawakami/www.shunkawakami.jp

artless inc./www.artless.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

Exhibition of graphic arts:

“川上 俊(artless) at レストラン アイ”

会場:Restaurant-I

東京都渋谷区神宮前1-4-20 パークコート1F

レストラン アイ

http://www.restaurant-i.jp/

予約:電話/03-5772-2091、mail/info@plusartclub.com

会期:2012年12月1日(土)~2013年1月31日(木)

 

reception party 「食とアートの会」

日時:2013年1月13日(日)

時間:オープン19:00 ディナー19:45 トークショウ20:15~20:45

定員:80名

参加費:8000円 (立食フルコース/飲食代込)

http://plusartclub.com/?p=1227

 

 

 

 

 

 

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