デザインインフォメーション
Couch 《 PIXEL WORKS 》 2013年
国内外16組のアーティストが
黄金町エリアに滞在制作して新作アートを発表
「黄金町バザール2013」は、京浜急行線日ノ出町駅から黄金町駅区間の高架下、そして周辺のスタジオ、店舗、屋外が会場となっており、街全体が大きな展示空間となっている。
推薦・ゲスト・公募から選ばれた16組(日本7組、海外9組)のアーティストが新作アートを発表。特筆すべきはこの地域に滞在して、アーティストたちが制作することにある。いわば黄金町から発信するアート作品を、同じ地域コミュニティで発表することに大きな意味がある。
会期中には、参加アーティストやキュレーター、建築家、まちづくり関係者、地域住民によるトークも開催。また、オフィシャルガイドによる作品を巡るまちあるきツアー、地域商店で結成された初黄日商店会によるかいだん広場マーケットなども開かれ、街全体がアートのお祭りとなって盛り上がる。
「黄金町バザール2013」は、これまで行われてきたアートイベントやまちづくりのイベントとはまったく異なるタイプの取り組みだといえる。ネガティブだった街のイメージを変え、新しい街としての可能性を見せたことにある。
それは「街」という日常空間を舞台にして、アートによる街の再生により、新しい地域コミュニティが生まれたことでもある。
そして、単なるアートの展示だけではなく、商業や飲食といった街の資源、そこに訪れた人たちが交流し合い、新たな人間関係を生み出す「場」をつくり出したともいえる。
秋晴れの週末、横浜まで足を伸ばして、この機会に「黄金町バザール2013」でアートの世界に触れてみてはいかがだろうか。
左)臼田香織 《ZA》 2010年
右)トーラープ・ラープジャロエンスック 《3147966 sq.cm mobile gallery》 2009年
左)ガイドと作品を巡るまちあるきツアー (2012)
右)参加アーティストによるトークイベント (2012)
左)京急線高架下でのイベント (2012)
右)地域商店によるマーケット (2012)
黄金町バザール2013
-アートで歩くまちの足跡-
会期:9月14日(土)~11月24日(日)
会場:京浜急行線「日ノ出町」駅から「黄金町」駅間の高架下スタジオ、周辺スタジオ、既存の店舗、屋外ほか
休場日:月曜日(祝日の場合は、翌火曜日)
時間:11:00~19:00
入場料(会期中有効のパスポート):当日700円、中学生以下無料
主催:NPO法人黄金町エリアマネージメントセンター
初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会