デザインインフォメーション
街ぐるみでアートのお祭りを楽しむ
「黄金町バザール2013」が始まる!
街全体が展示空間になるフェスティバル
「黄金町バザール2013」でアートのお祭りを楽しむ
タイトルの「黄金町バザール」からは、ロマンを感じるようなアートイベントを思い浮かべる。だが開催される横浜市中区黄金町周辺は、かつては違法な特殊飲食店が高架下に立ち並ぶディープなエリアだった。
黒澤明監督の映画『天国と地獄』では、このエリアの怪しい雰囲気を表現したほど、犯罪の巣としてネガティブなイメージがあった。そうした背景があったが、横浜市、地域住民、警察、大学、PTAなどが連携し、徹底した環境浄化に取り組んだ結果、「アートによるまちの再生」に取り組んでいる。
2008年から、アートフェスティバル「黄金町バザール」を開催。以後、毎年秋に開催し、今年で6回目を迎える。昨年2万人もの来場者が訪れたことは、地域とアートの共存を通して新しい街に生まれ変わった証でもある。
地域とアートとの関係は短期間にできあがるものではなく、長い時間をかけて築いていくことが大切だ。国内でも例のない新たなまちづくりに成功したのが、「黄金町バザール」なのだ。
大きく変貌したこの街で、大岡川沿いの街並みを散策しながらのアート探訪。「黄金町バザール2013」は、街ぐるみでアートのお祭りを楽しめるのが魅力となっている。
左)タイ・ハン・ホン 《Passing in between》 2012年
右)鎌田友介 《 D.frame.window》 2012年 Photo by Ken Kato Shiseido gallery
左)ウォック・ザ・ロック 《Burn Your Idol》 2011年
右)太田遼 《コール・ミー・メイビー》 2012年
左)off-Nibroll 《無題》 2013年
右)和田昌宏 《主婦のためのスタイリッシュなハエ》 2012、2013年
左)黄金町エリアがアートにまちに変貌(2012)
右)かいだん広場のマーケットの様子(2012)