世界の一流ブランド研究
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プジョー最初の自転車(1886年)。
自動車メーカーとしてよりも
自転車メーカーとしての歴史が古いプジョー
フランスがまだ農業が中心だった19世紀初頭、先駆的なプジョー家は伝統的な農業から工業製品製造への転身を果たした。独自の手法で工具類、傘のフレーム、コーヒーミルなど、さまざまな工業製品を世に送り出している。
そうした工業製品を製造していた1886年。チェーン駆動のギアシステムを特徴とするプジョー自転車の量産を開始する。蒸気エンジンを搭載したプジョー初の3輪自動車を製造したのが1889年だから、自転車の製造の方が自動車よりも古いことになる。
ちなみに世界最古の自転車メーカーはイタリアのビアンキ(Bianchi)で、創業は1885年。プジョーより1年ほど早いが、ビアンキも1899年に自動車部門を設立、1955年にはアウトビアンキとして独立している。
ところでプジョーのシンボルともいえるライオンマークだが、1850年にはライオンブランド名を冠した製品類が登場。1858年には既に商業登録されている。
このようにヨーロッパで自動車産業が発達する草創期に、産声を上げたプジョーの自転車。自動車と同じ価値をもつ工業製品として、フランスで高い評価を受け続ける歴史が始まるのである。
それを象徴しているのがツール・ド・フランスでの成績だ。1903年から1983年までの間、プジョーは通産10回、綜合優勝者の使用自転車として輝かしい結果を残している。フランスを代表するロードレースでの優勝が証明しているように、プジョーの自転車はフランスの誇りにもなっている。
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当時のプジョー工場の様子(1900年頃)。
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プジョーの初期の自転車のポスター(1900年頃)。
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ミッドセンチュリーを彷彿させるデザイン(1950~60年頃)
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ツール・ド・フランスでプジョーが常勝していた頃のポスター(1970年代)。
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オシャレなイメージのポスター(1980年代)
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フランスらしいエスプリを感じるポスター(1990年代)。