世界の一流ブランド研究

2014.05.26

現代の技術と素材から生まれた
21世紀のシャンデリア「Hope」

驚くほど軽やかで、プリズムのようなきらめきを放つ照明「Hope(ホープ)」。特殊なレンズ構造のポリカーボネートを重ねたモジュールが、ラグジュアリーに空間を彩る。モダンな空間にもクラシックな空間にもマッチし、シャンデリアの未来形をも感じさせてくれる。

 

灯台のために発明された革新的な技術を

現代的デザインに応用した照明

 

きらきらと輝くシャンデリアは、空間を上品かつ豪華に演出する照明として上質を好む人たちに好まれてきた。しかし、クリスタルを使った従来のシャンデリアはかなりの重量があり、現実的には設置が難しいのが難点だった。

 

現代のテクノロジーと素材を使った「Hope」なら、手軽にシャンデリアの輝きを手に入れられる。光源を中心にポリカーボネート製のフレネルレンズを何枚も組み合わせ、プリズムのようなきらめきを放つことに成功したのだ。

 

フレネルレンズは、18世紀から19世紀にかけて活躍したフランスの物理学者、オーギュスタン・ジャン・フレネルが灯台の照明用に発明した集光レンズだ。レンズに同心円状の溝をつけることでレンズの中心を厚くせずに集光できるため、レンズを大幅に薄く、軽く仕上げられる。

 

じつはこのフレネルレンズのすぐれた光学性能は、現在でも評価され続けている。クルマのヘッドライトやカメラのストロボなど、比較的身近なところに応用されているのだ。

 

100年以上前に開発された技術を現代的な素材のポリカーボネートに応用し、数々の研究や試作を重ねること2年。空間をゴージャスに彩る照明「Hope」が生まれた。

 

光の屈折率が高くキラキラと輝く様は、まさに未来形のシャンデリア。軽やかなデザインも注目を浴び、ドイツのレッドドット・デザイン賞(2010年)とイタリアのコンバッソ・ドーロ賞(2011年)という世界的なデザイン賞を受賞している。

 

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光の屈折率が高くキラキラと輝く様は、まさに未来形のシャンデリアを思わせる。

 

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光源を中心にポリカーボネート製のフレネルレンズを何枚も組み合わせ、プリズムのようなきらめきを放つことに成功。

 

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軽やかなデザインが注目を浴び、ドイツのレッドドット・デザイン賞(2010年)とイタリアのコンバッソ・ドーロ賞(2011年)という世界的なデザイン賞も受賞。

 

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フレネルレンズ :灯台の照明用に発明された集光レンズの一種。厚みを軽減するために同心円状にカットを施している。フランスの物理学者 オーギュスタン・ジャン・フレネル (1788-1827)により発明された。

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