世界の一流ブランド研究
ミッドセンチュリーモダンのパイオニア(イームズ)
ミッドセンチュリー・モダンの
パイオニア、イームズ
Eames Lounge Chair & Ottoman
Eames Storage Unit
パイオニア、イームズ
イームズ。インテリアに少しでも興味を持っているなら、その名を知らぬ人はいないだろう。1940年代から60年代にかけて、チャールズ&レイ・イームズ夫妻はハーマンミラー社から数々の作品を世に送り出し、ミッドセンチュリー・モダンの家具の潮流をつくりだした。
日本においては、1995年に雑誌『Brutus』で特集が組まれたのを機に、それまで建築やデザインに携わる人が知るのみだったイームズの名が一気に広まった。美術館での展覧会も開催され、その真価が知られるようになった。
イームズの魅力は、どこにあるのか。
チャールズ&レイ・イームズ夫妻は、デザインをカタチにする際にいっさい妥協しなかったという。何度も試作を繰り返し、細部にいたるまで納得できるものだけを製品として世に送り出した。
イームズが追求していたのは、家具がどのように見えるか、ではない。「その家具を置くことで、暮らしがどう変わるか」である。高い次元で完成されたデザインは、結果として、どんな空間にも馴染む普遍性の高さと、時代を超えて愛される絶対的な価値を持つようになった。
21世紀に突入して10年。いま、あらためて、イームズに注目したい。
イームズならではの温かさを感じる
モダン・デザイン
イームズを代表する歴史的名品
イームズラウンジチェア&オットマンEames Lounge Chair & Ottoman
1956年に発表され、イームズファンにとって「いつかは所有したい家具」となっているラウンジチェア&オットマン。アジア地域のみ、100脚限定のオールブラック仕様もあり。
合理的な収納を実現する
イームズストレージユニットEames Storage Unit
パーツを規格化し、組み上げた収納家具。クロスしたワイヤーは、ワイヤーベーステーブルなどほかの家具とも共通性を持つ。鮮やかなレッドやブルーの合板を使ったマルチカラーもある。1950年発表。