世界の一流ブランド研究
カッシーナがルイ・ヴィトンと
名作LC4でコラボレーション

LC4のルイ・ヴィトンとのコラボレーションは
シャルロット・ペリアンへのオマージュ
このところのカッシーナはファッション界のビッグネームとの話題の取り組みが続いている。
2013年には、いわずと知れたファッションアイコンでシャネルやフェンディを手がけるデザイナー、カール・ラガーフェルドとのコラボレーションが記憶に新しい。
フォトグラファーとしても評価の高い彼がカッシーナの代表作を撮り下ろすというプロジェクトで、3メートルにもおよぶ巨大なサイズにプリントされた作品たちは、パリ、ミラノ、ニューヨークと巡回した。
ラガーフェルドが選んだ名品の中には、本作と同じLCシリーズのスウィベルチェア(アームチェア)LC7も含まれている。
さて、今回のルイ・ヴィトンとのコラボレーションだが、シャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)へのオマージュであるとして、その名称をLC4 CPとしている。
ルイ・ヴィトンではウェアの新ライン“アイコンコレクション”の2014年のインスピレーション源としてシャルロット・ペリアンを挙げ、彼女という存在の中に現在のルイ・ヴィトンにつながる「洗練のミニマリズム」と「先見のデザイン」を見出したとしている。
シャルロット・ペリアンの生誕110周年を記念して、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションが実現した名作LC4
シェーズロング。世界限定1000台のうち、日本に10台を先行入荷。
LC4 シェーズロングのトリビュートエディションは、馬具類の職人技を誇るルイ・ヴィトンの専門技術を用いて開発。
ファーストモデルと同様に独立したマットレスでありながら、ナチュラルサドルレザーを使用し、レザーはすべて
ルイ・ヴィトンのなめし工場より支給された。
シャルロット・ペリアン
1903年 フランス、パリ生まれ。1926年 パリ装飾美術学校卒業。翌年のサロン・ドートンヌに「屋根裏のバー」を出展、評論家たちから称賛を浴びる。同年から10年にわたりル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレのスタジオに在籍。この間にLCシリーズが発表される。1940~1946年を日本(後半はべトナム)で過ごす。フランスに戻って以降は、エールフランスをはじめとするさまざまな企業、団体のプロジェクトに参加。1999年、パリにて没。
昨年、シャネルやフェンディを手がけるデザイナー、カール・ラガーフェルドとのコラボレーションも実現している。写真家としても評価が高く、カッシーナの代表作を撮り下ろしている。左はLC7、右はヘーリット・トーマス・リートフェルトのZIG-ZAG(ジグザグ)。
Photo by Karl Lagerfeld – CASSINA