世界の一流ブランド研究
2012 年、アルネ・ヤコブセン生誕110年を記念し
ヤコブセンのスタッキングチェア・コレクションをリニューアル
アルネ・ヤコブセン生誕110年目となった2012年。AJスタッキングチェアシリーズのリニューアルが実施された。
セブンチェアやアリンコチェアの素材が持つ美しさをより際立たせるため、ウッドのバリエーションには、従来のメープル、ビーチ、アッシュ、チェリー、オーク、ウォルナット、ダークステインドオークに加えてオレゴンパインとエルムが登場。
それぞれの木目が持つ個性的で多彩な表情は、さまざまなインテリアシーンで輝きを放つ。
またカラーバージョンも同時に発売された。ナチュラルウッドとの相性を考えて選ばれた9色展開だ。グランプリチェアなども、一部のウッド&カラーでリニューアルされている。
アリのフォルムに似ていることから
ネーミングされた名作チェア
アリンコチェア(1952年) ANT
designer:アルネ・ヤコブセン
アルネ・ヤコブセンがデンマークの製薬会社の食堂のためにデザインしたスタッキングチェア。ミニマルで繊細なデザインながら、座り心地はよく、現在ではフリッツ・ハンセンのアイコン的プロダクトのひとつとなっている。ベースはクローム製で、3本脚と4本脚がある。
フリッツ・ハンセン社を
代表するベストセラー
セブンチェア(1955年) SERIES 7
designer:アルネ・ヤコブセン
ミッドセンチュリーを代表する名作、セブンチェア。アリンコチェアの後継モデルとして発表され、今日まで世界中で愛され続けている。座面と背面の絶妙なカーブがカラダにフィットし、高い成型技術が生むしなりで支えてくれる。アームレスのほか、アーム付きのモデルもある。
グランプリ賞を獲得したことで
ネーミングされた美しいチェア
グランプリチェア (1955年/2008年復刻) GRAND PRIX
designer:アルネ・ヤコブセン
同じくアルネ・ヤコブセンによるデザインのグランプリチェア。1957年のミラノ・トリエンナーレに出品され、グランプリを獲得したことから、グランプリチェアと呼ばれるようになった。軽量でスタッキングが可能で、革や布のシートパディング付きのモデルもあり、あらゆるシーンで活用できる。