世界の一流ブランド研究
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フランク・ロイド・ライトの自邸がある地名から由来した名作タリアセン・シリーズ
フランク・ロイド・ライトがデザインした照明器具は、いずれ劣らぬ秀作ぞろいである。なかでももっとも広く知られているのは「タリアセン・シリーズ」だろう。
ライトの自邸兼アトリエであり、若い建築家の教育の場でもあったウィスコンシン州スプリンググリーンの「タリアセン」のためにデザインされたのが「タリ アセン1」。その後、タリアセンにあったヒルサイド・ホーム・スクールの体育館を劇場に改装するにあたって「タリアセン ペンダント」を設計し、さらにペンダントの意匠をフロアースタンドに応用した「タリアセン2」、卓上モデルとなる「タリアセン3」が生み出されたのだ。
Taliesin® 3
- タリアセン3
- 1982年より、フランク・ロイド・ライト財団によってライトのデザインの復刻プログラムがス タートした。照明器具においては、ヤマギワがメーカーとして選ばれ、1993年から復刻版が製造された。オリジナルのフロアスタンドのデザインを踏襲して 展開された小型テーブルスタンド。
光が青い遮光板にあたるとガラスのように輝き始める
Taliesin® Pendant
タリアセン・ペンダントタリアセンにあった、ヒルサイド・ホーム・スクールの体育館を劇場に改装するにあたってデザインされたペンダントライトが原型。彫刻的な連続形態のペンダントにはガラスがいっさい使われておらず、木製の枠と遮光板で光源を巧みに隠して間接照明として機能する。ブルーに塗装された遮光板に光が当たったとき、ガラスのように光り輝いて見えるよう計算されているのも見事。
復刻版には、サイズの異なる3タイプが用意されている。
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帝国ホテルのフランク・ロイド・ライト® スイート
フランク・ロイド・ライトの名を冠した世界で唯一のスイートルーム。リビングルームの有機的でシンメトリックな装飾壁、ソファのファブリック、両サイドに置かれたタリアセン3など、ライトらしい世界が繰り広げられている。