行ってみたいデザイン空間

2013.04.08

表参道の新たなランドマークを彩る
oak omotesando(オーク表参道)

4月4日に表参道に新たなランドマークとなるoak omotesando(オーク表参道)がオープン。ハナエモリビルの愛称で親しまれてきた建物だが、建て替え工事でまったく新しい商業施設として生まれ変わった。ファサードデザインはハナエモリビルと同じ丹下都市建築設計が行い、また、外観は大林組と丹下都市建築設計の共同デザイン、 丹下健三氏のDNAが流れたアート感覚に溢れた最先端ビルとなっての登場だ。

 

 

丹下都市建築設計のDNAをイメージさせながら

知と技を盛り込んだ「オマージュ」としての表現を感じる

 

表参道交差点付近に4月4日、新たにランドマークとなるビルが誕生した。その名は、oak omotesando(オーク表参道)。以前はハナエモリビルが建っていた場所、と言われれば、多くの人は思い出すだろう。

 

ハーフミラーガラスで覆われ、ガクガクと角が折れた建物の姿は、個性的な建物が多い表参道の中でも異彩を放っていた。今回、40年近くの時を経て建て直しとなったわけだが、全体設計・施工をした大林組を中心とした多くの知恵や技術を集結してつくられている。

 

建物の表参道側では、角が折れたような表現を踏襲している。もとのハナエモリビルの設計は丹下健三氏。今回は建物の顔となるファサードデザインに、丹下都市建築設計を引き継いだ、ご子息の丹下憲孝氏が迎えられた。

 

以前の姿をイメージさせるデザインは、和歌でいえば「本歌取り」、または「オマージュ」の表現なのだろう。この新しい姿の好き嫌いは人によって評価が分かれると思うが、近隣の周辺環境により開いたものになることには好感が持てる。

 

施設の中央には建物を貫通するスペース「パサージュ」が設けられ、その南側の緑地にはビル名の由来である柏(オーク)を植樹。表参道のケヤキ並木や近隣との調和に配慮し、新たな景観の創作を目指しているという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オープンしたばかりのoak omotesando(オーク表参道)。地下2階、地上9階。1・2階が商業施設で、3階以上はオフィスと利用される。*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

施設の中央には建物を貫通するスペース「パサージュ」。かつてのハナエモリビルを彷彿とさせる雰囲気がある。*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1・2階の商業施設「エンポリオ アルマーニ青山店」など一流ブランドが出店。*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古代神殿を思わせるアート空間「究竟頂」(くっきょうちょう)は圧巻。*

 

 

 

 

 

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