行ってみたいデザイン空間
企画展・トイレ?行っトイレ!
~ボクらのうんちと地球のみらい


放送作家の鈴木おさむ氏と日本科学未来館館長の毛利衛氏が、開催にあたってトークセッションを行った。

鈴木おさむ氏と毛利衛氏も加わって、会場内トイレのすべり台でフォトセッション。
ノートイレ、ノーライフ!
これまでのトイレ観が変わる旅にご案内
今回の企画展のプロローグとエピローグ部分は、人気放送作家の鈴木おさむさんがプロデュース。プロジェクションマッピングによるアニメーションを便器に映し出すという、世にも稀少な技術を目の当たりにすることができます。
結論から言うと、エピローグでは便器たちが「小さな穴からつながる地球」「ありがトイレ!」と大合唱。
昭和のマンガ「おぼっちゃまくん」を彷彿させるユニークな歌詞ですが、展示すべて見終えてから聞くと、じーんと胸に染み入ってくるのです。
ノートイレ、ノーライフ。もう今までと同じ気分で用を足すなんてできない……。それでは、トイレ観を変える旅へとご案内しましょう。
展示はテーマ別に構成されています。「エリア1」ではうんちと健康について学べます。ゾウやパンダなど実際の動物のうんちの展示もあり、低年齢の子も楽しめる内容に。
「エリア2」では“空間”としてのトイレの意義を追求。便意が引っ込んでしまうような、端麗な染付古便器は見ものです。
「エリア3」はトイレの先にある、うんちの行方や下水の歴史を紹介。「エリア4」では宇宙船内で使われる未来型トイレが登場します。
「エリア5」ではトイレの諸問題として、トイレを設置できない途上国の現実、震災時のトイレ状況、人間の尊厳に関わる排泄介護などを取り上げています。

人間のうんちについて真面目に考える展示。腸年齢もわかる。

さまざまな動物のうんちも観察できる。

ゲームができたり、おしゃべりが楽しめるトイレも紹介。

あなたはどんなトイレが欲しいですか? トイレ空間を利用したアイデアを紹介。
- 日本のさまざまな古いトイレを紹介。トイレの歴史がわかる。

トイレで流れたうんちが下水処理場で微生物により分解され、処理されていく様子がスクリーン映像で視覚的にわかる。

宇宙船の中では、限られた資源を循環させて最大限利用することが大切。循環の究極のかたちと考えられる未来の宇宙トイレ。