行ってみたいデザイン空間
都心で味わう9室だけの新しいホテル空間
「ホテル龍名館お茶の水本店」


全9室のゲストルームはすべてがスイート。和と洋をミックスした和モダンなしつらえになっている。

ホテル正面。都心にありながら静かな環境に恵まれている。
116年の歴史ある老舗旅館から引き継いだ
たった9室だけのプライベートホテル
116年続いた老舗旅館にリニューアルの話が出たのは5年ほど前からだという。
東京駅近くの「ホテル龍名館東京」をリニューアルして好評を博したことを受け、「創業の地にある本店をフラッグシップとして改めて位置づけることにしました」と龍名館の取締役部長の濱田裕章氏は語る。
作家や画家をはじめ、多くの文化人に愛されてきたという旅館龍名館本店。エントランスを入った正面には、旅館時代の看板と、客室の欄間に使われていたという龍のレリーフがアレンジして飾られている。
床のカーペットにあしらわれているのは、表通りの銀杏並木の葉をモチーフとした柄。受け継いできた旅館ならではの和の要素を、ホテル文化に取り入れる姿勢が見て取れる。全スタッフは、宿泊者の要望に応じる「コンシェルジュ」サービスを提供するという。
1階に入り、宿泊者も利用できるレストラン「GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」(グリーンティー レストラン 1899 お茶の水)は、日本茶を「淹れる」「食す」をコンセプトにしたレストラン。
カフェ営業時間には、お茶を淹れる専属スタッフ「茶バリエ」が厳選した日本茶10種類を提供し、2煎目からは自分で急須からお茶を淹れて楽しめる。宿泊者は、メニューのルームサービスも可能だ。
「お茶の水」の地名の由来は、江戸初期に寺の境内から湧き出した清水を、徳川2代目将軍、秀忠の頃にお茶をたてる水として献上したことからとされている。お茶と土地、旅館にまつわる歴史をひもときながら滞在するのも、また楽しいだろう。

フロント風景。全スタッフが、宿泊者の要望に応じる「コンシェルジュ」サービスを提供。

エントランスには旅館時代の看板と、客室の欄間に使われていた龍のレリーフが飾られている。

各部屋の入り口には鉄瓶の形を採り入れたプレートが飾られている。デザインはミヤケマイ氏。

床のカーペットは、表通りの銀杏並木の葉がモチーフになっている。

1階には宿泊者も利用できるレストラン「GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」(グリーンティー レストラン 1899 お茶の水)。日本茶を「淹れる」「食す」をコンセプトにしている。

作家や画家をはじめ、多くの文化人に愛されたという旧旅館龍名館本店。