行ってみたいデザイン空間

2014.09.22
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デザインコンセプトは「東京の和」。インテリアは落ち着きと気品を兼ね備え、モダン・シックなテイスト。客室内には心地良い音楽が絶え間なく流れている。

 

ライブラリースペースも完備。ゲストが落ち着いて寛ぐことができる。

ライブラリースペースも完備。ゲストが落ち着いて寛ぐことができる。

 

「東京の和」を味わい尽くし

由緒ある地で新しいスタイルの滞在を楽しむ

 

2階が、全9室のゲストルーム。すべてがスイートで、内部は和と洋のミックスしたしつらえとなっている。

 

デザインコンセプトは「東京の和」。インテリアはベージュなど茶系の色に、一部朱色を採用。落ち着きと気品を兼ね備えた、モダン・シックなテイストである。年代や国籍を問わずに受け入れられる雰囲気だろう。室内には、耳に心地良い音楽が絶え間なく流れている。

 

外の光を柔らかく取り入れるのは、龍名館創業時代の帳場の障子枠をモチーフにした戸。写真で残っていた姿を再現したという。カーペットは、茶の湯を彷彿させる江戸の伝統色である群青色のもの。

 

ベッドマットレスには、京都に本社をかまえるイワタ社の「ラークオール(LARKOWL)」を採用。天然毛を使用した高品質の寝具で、日本の温度や湿度の変化に耐えられるものだという。

 

また、お風呂の浴槽には、信楽焼きの陶器風呂を採用。一品一品が、手作りで制作されている。直径約110センチの大きな風呂にお湯をはって浸かる体験は、海外からのゲストはもちろん日本人にも新鮮で、つい長湯をしてしまいそうである。

 

なお、9室の部屋名には数字ではなく、牡丹(ぼたん)、菊、藤、銀杏(いちょう)、松、桐、百合(ゆり)、蘭、桜と、9つの木や花の名が割り振られている。

 

各部屋の入り口には、お茶にちなみ鉄瓶の形を採り入れたプレートに部屋名をあしらった、一つ一つ異なるアートワークが飾られている。可愛らしいこのプレートのデザインと制作をしたのはミヤケマイ氏。フロアガイドのデザインも彼女によるものだ。

 

わざわざ遠くまで出向かなくとも、長い歴史や多彩な文化に触れながらリフレッシュ。「東京の和」を味わい尽くす、新しいスタイルの滞在を楽しみたい。

 

(文・加藤 純)

 

 

表通りの銀杏並木を間近に感じられるゲストルームも5部屋ある。

表通りの銀杏並木を間近に感じられるゲストルームも5部屋ある。

 

浴槽には信楽焼きの陶器風呂を採用。一品一品が手作りで制作されている。

浴槽には信楽焼きの陶器風呂を採用。一品一品が手作りで制作されている。

龍名館創業時代の帳場の障子枠をモチーフにした障子のデザイン。

龍名館創業時代の帳場の障子枠をモチーフにした障子のデザイン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲストルームのカーペットは、茶の湯を彷彿させる江戸の伝統色である群青色。

ゲストルームのカーペットは、茶の湯を彷彿させる江戸の伝統色である群青色。

外国人観光客にも人気の小倉浴衣。

外国人観光客にも人気の小倉浴衣。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ホテル龍名館お茶の水本店

住所:東京都千代田区神田駿河台3-4

TEL:03-3251-1135

チェックイン/アウト:15:00/12:00

料金:5万2000円~5万8000円(2名)

*諸税、サービス料含む

朝食:和朝食(2800円/一人)または洋朝食

(1800円/一人)諸税込み

http://www.ryumeikan-honten.jp/

 

 

 

 

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