行ってみたいデザイン空間
剣持 勇のラタンチェア＆テーブルが採用された展望風呂付和洋室。入口にはニッチが設けられ、オブジェが飾られていた。
ラタンチェアでが心地よい時間をもたらしてくれる。
入口にはニッチが設けられ、オブジェが飾られていた。
「観光地のお土産」ではない
アートを感じさせる手土産も旅の楽しみ
帰りしな「なにか記念になるものを……」と、ロビーへ。強羅天翠にはいわゆる「ご当地土産物売り場」はなく、代わりにガラス細工のアクセサリーやオブジェ、小さな絵画などが並ぶギャラリーのようなコーナーがあるのだ。
棚には、志村立美のポストカードや画集も並んでいる。外国人の顧客のなかには、館内で見た作品が気に入って、レプリカを購入する人もいるという。そこまではなかなかできないけれど、美人画の葉書で旅の便りを出すだけでも、なんだかちょっと粋ではないか。
旅の時間のなかで、純粋にアートと触れ合う。芸術のための施設ではないからこそ、そんな楽しみ方ができるのかもしれない。まだまだ寒さが続くが、箱根の強羅温泉で、一足早く春を感じるひとときをアートともに過ごしてみてはいかが。
（文・久保加緒里）
志村立美の美人画ポストカード。
宿泊した部屋に飾られた1枚を求めるのも記念になる。
ロビーの一角は、ギャラリーに。
ガラスのオブジェやアクセサリーなどが並ぶ。
強羅天翠
住所：神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-276
TEL：0460-86-1411
チェックイン／アウト：14:30／12:00
料金：2万6000円～5万2000円（1名1泊2食付）
貸切岩盤浴、エステサロンあり。日帰り入浴不可
