行ってみたいデザイン空間
ダイニング2階から眺めたチャオプラヤ川とワット・アルン。
リバーサイドのすべての居室からワット・アルンを眺望
バンコクに居ながらにして洗練されたホテルライフを堪能できる
そして、その眺めはスイートだけの特典ではない。リバーサイドのすべての居室からワット・アルンを見渡せる。一方、ホテルを挟んだその反対側に佇むのがワット・ポーだ。
そのカラフルな尖塔や屋根瓦を眺められるのがワット・ポー・デラックスである。スイートほどの広さはないものの、開口部いっぱいのウィンドウに向けて設えられたソファからのビューは、川側の部屋からの眺めにも決して劣らない。
各居室もダイニングエリアもホテル全体がモノトーンでまとめられているなか、ところどころに古い構造が剥き出しになったようなディテールが見られる。聞けば、改装前のこの建物の柱や壁をそのまま利用しているのだとか。
ともすれば無個性になりがちなモノトーンのコンテンポラリーなテイストに、ラスティックな味わいがプラスされるだけでなく、この地の歴史を思い起こさせることにも一役買っている。
バンコクはすでに大都会である。名だたるホテルグループの上位ブランドはほとんど進出を果たした。ビジネストリップなら悪名高い渋滞を避け、交通の便のいい大型ホテルに泊まるのもいいかもしれない。
ただ、せっかくプライベートで訪れるとしたら、滞在自体にもバンコクらしさを求めたいところ。それならこのサラ・ラタナコーシン・バンコクである。洗練された快適なホテルライフを、カオス的なバンコクの中心に居ながらにして堪能できるのだから。
(文・写真/入江眞介)
プライベートダイニングもシックな空間に包まれている。
共用空間もモノトーンのコンテンポラリーなテイストになっている。
ホテルを一歩出るとバンコクらしい雑多なにぎわいが待ち受ける。
sala rattanakosin Bangkok(サラ・ラタナコーシン・バンコク)
住所:39 Maharat Road, Rattanakosin island, Bangkok, Thailand 10200
電話:+66 (0) 2622 1388
FAX:+66 (0) 2622 1389