デザインインフォメーション

2013.06.17

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネーム・ザ・ツリー」

シドニー、台北、東京、ニューヨーク、ヘルシンキ、香港の学生と行うプロジェクト。身近な木を選び、名前と色を与えるというテーマで、その木を特長づけるコンテンツを制作。

 

 

「カラーハンティング」がもたらす豊かな色彩世界は

色からはじめるデザインの可能性を感じることができる

 

展覧会では、野生のライオンや佐渡のトキなどをカラーハンティングして、この世界に存在している色の多様性を作品に示すばかりでなく、それぞれの色が内包する意味までも言及しようしている。

 

さらには、1200年前の古文書に記されている幻の色の再現に取り組む研究者や、野菜から色を抽出しようとする企業とのプロジェクトも発表。また国内外の教育機関との協働で、対象になるイメージや情報を色彩として置き換える試みも行われていて興味深い。

 

藤原 大氏は、次のようなディレクターズ・メッセージを寄せている。

『私たちが「デザイン」と呼ぶ対象は、もはやマスを目指すものだけではなくなりました。デザインはいま、社会的な実行力を持ち、我々が豊かに生活するために欠くことのできない、子供から大人までが共有するライフスキルとなったように思えます。

 

そうであるならば、皆が共有できるデザインのきっかけになる考え方やその行為の例をつくろうと、試行を続けてきました。色からはじめることで、こらからのデザインに役立てたいと思います』(一部抜粋)

 

そうした願いはカタチとなって、「カラーハンティング」がもたらす豊かな色彩世界と、色からはじめるデザインの可能性を展覧会場で知ることができる。

 

来場者を含めて、さまざまな手法でデザインマインドを育てる試みは、あらためてデザインの面白さが体感できる。より自由でわくわくするものづくりや発想へと向かっているような、ユニークな展覧会といえるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤原 大(ふじわらだい)

1994年、多摩美術大学美術学部デザイン学科卒業後、三宅デザイン事務所入社。1998年、三宅一生と共に「A-POC」プロジェクトをスタート。「A-POC」にて、2000年度グッドデザイン大賞、2003年度毎日デザイン賞を受賞。2008年、株式会社DAIFUJIWARA設立。国内外で企業とデザインをつなぐクリエイション活動を展開。色と素材をテーマにサイエンスとものづくりをデザインでつなげ、地域にある固有な情報を色から読み取り、多くの繰りエイション活動を展開している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21_21 DESIGN SIGHT企画展

藤原 大ディレクション「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」

会期:2013年6月21日(金)~ 10月6日[日]

会場:21_21 DESGIN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)

開館時間:11:00-20:00(入場は19:30まで)

休館日:火曜日

入場料:一般1000円/大学生800円/中高生500円/小学生以下無料

*各種割引についてはウェブサイトを参照

住所:東京都港区赤坂9-7-6

電話:03-3475-2121

http://www.2121designsight.jp

 

 

 

 

 

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