デザインインフォメーション

2013.06.17

「カラーハンティング展
色からはじめるデザイン」開催!

地球上のあらゆるものに存在している色の世界。はたしてそれが、人々にとって豊かな色彩環境といえるのだろうか? そうした思いから、膨大な数に囲まれた色彩の世界にあらためて注目し、色からはじまるデザインの可能性を探るユニークな展覧会「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」が開催される。

 

 

「カラーハンティング」とは、文字通り「色の採取」のこと

採取した色からはじめるデザインで、色のもつ意味や物語を伝えていく

 

「カラーハンティング」とは聞きなれない言葉だが、展覧会のディレクターである、デザイナーの藤原 大氏が生み出したデザイン手法だ。

 

海、空、木、星などの自然界には、無限の色が存在する。しかし、文明社会から生み出されるさまざまなプロダクト、映像やディスプレイ上のバーチャルな世界にいたるまで、人々が目にする色の多くは、カラーチャートで決定される作り上げられた色彩でしかない。

 

はたしてこうした状況が、本当に豊かな色彩環境といえるのだろうか。そうした思いから、藤原 大氏は、シンプルな好奇心と行動力をともなったデザイン手法「カラーハンティング」を生みだした。

 

「カラーハンティング」とは、文字通り「色の採取」である。自然や都市に存在する現実の色を、自ら水彩絵の具を調合して、その場で紙片に写し取っていく。そうして採取した色からはじめるデザインこそ、プロセスに関わる人々や使い手に対して、色のもつ意味や物語を伝えて、拡げていくことを提案している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「食べる色」(株式会社常盤植物化学研究所)

野菜をカラーハンティングし、「食べる色」をつくるプロジェクト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「世界色遺産」(佐渡市立新穂小学校)

次の世代に残していきたい色をハンティングし、アーカイヴすることをめざすプロジェクト。

 

 

 

 

 

 

「カラーハンティング」とは、文字通り「色の採取」のこと。自然や都市に存在する色を水彩絵の具を調合し、その場で紙片に写し取っていく。撮影・山中 有

 

 

 

 

 

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