デザインインフォメーション
「ヤフー石巻復興ベース」の開設式の様子。常駐する「Y-LD(ワイルド)」のメンバーは5名。一番左が復興支援室室長の須永浩一氏。
復興事業のプロジェクト名は「Y-LD(ワイルド)」
東北地方からワイルドな熱い息吹が生まれる
Yahoo! JAPANは震災後、いち早く企業として復興支援事業に取り組んでいた。昨年12月には被災地発の商品を取り扱うインターネット百貨店「復興デパートメント」をオープン。
場所や時間を選ばないインターネットの特性を利用して、現地生産者のEコマース支援をしてきた。さらに「ヤフー石巻復興ベース」を開設することで、地元発の復興事業を加速させている。
今春に経営陣を刷新したYahoo! JAPANの、また「社会が抱える課題を解決する“課題解決エンジン”であり続けたい」という宮坂学CEOの象徴となる場、ともいえるだろう。
復興事業のプロジェクト名は「Y-LD(Yahoo! Life Design)」。「ワイルド」と読ませる、粋なネーミングである。
「迷ったらワイルドなほうを選べ」という宮坂氏の言葉を胸に、一家で移り住んできた若いチームメンバーは、日々現地で邁進中。彼らとともに未来を考えるべく、このオフィスに来訪する人は絶えない。
そしてこのオフィスに置かれている家具は、以前に本サイトで紹介した「石巻工房」が製作したもの。現地の工房長とスタッフは、石巻工房代表の建築家・芦沢啓二氏が新たにデザインした家具を、試行錯誤のすえ完成させて納品した。
ソファやハイスツールなどは、9/11から「復興デパートメント」の石巻工房 http://fukko-department.jp/ishinomaki/7.html で販売される予定。「ヤフー石巻復興ベース」を中心にクリエイティブなアイデアが結集し、地元とともに発展していく様子が肌で感じられる。
東日本震災の激しい痕跡と影響がまだまだ残っている東北地方であるが、前向きな動きも少なからず見られる。「ヤフー石巻復興ベース」に訪れることで、ここで生まれた熱くワイルドな息吹を、ぜひ直に体験していただきたい。
(文/加藤 純)
オフィスの共用テーブルとベンチ。思いつくアイデアは壁のホワイトボードに書かれていく。
石巻工房によって新たにつくられた色とりどりのソファ。
ハイスツールやソファは「復興デパートメント」で今秋に販売予定だ。
「ヤフー石巻復興ベース」
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http://www.facebook.com/yj.ishinomaki
復興デパートメント