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2012.09.10

東北復興の新たな拠点
「ヤフー石巻復興ベース」が開設

震災後、いち早く復興支援に取り組んできたYahoo! JAPANが、復興支援事業拠点オフィスとして「ヤフー石巻復興ベース」を設立した。インターネット企業らしく、インターネット環境やUsream設備、TV会議システムも完備し、情報発信の場として機能。オフィスでの家具は「石巻工房」が制作するなど、石巻の復興事業を加速させている。

 

 

 

 

カフェを思わせるようなオープンスペースによる

自由闊達な新しいカタチのオフィス

 

宮城県の石巻駅より歩くこと10分弱。地域新聞を発行する三陸河北新報社のビル1階に、通りに面してガラス張りで白いインテリアの、レストランかカフェのようなスペースがある。

 

ここは、今年7月にオープンした「ヤフー石巻復興ベース」。東日本大震災からの復興に向けて前進を続けるこの地で、インターネット企業として知られるYahoo! JAPANが開設した復興支援事業拠点オフィスである。

 

オフィスといえども、誰でも自由に利用できるオープンスペースが設けられていることが最大の特徴。広いデッキスペースの横を通り、入っていくと大きなワンルーム空間が現れる。

 

右手はカラフルなクッションのソファが置かれたエリア、中央から左手に向かっては背の高いテーブルやカウンターが並ぶ。奥に1段上がったフローリングの部分が、Yahoo! JAPANの常駐メンバー5人が日々働くエリア。それぞれのエリアは仕切られることなく、開かれたままだ。

 

こうしたつくりになっているのは、コ・ワーキングスペース、シェアオフィスとして主に地域の人に開放しているためだ。

 

ヤフー復興支援室長の須永浩一さんは、

「ここで現地の方々と交流しながら、復興事業をおこしていきたいと考えています。たとえば、石巻は漁業や水産加工の街なので、新鮮なとれたての魚を切ったり煮たり焼いたりし、それを囲んで食べながら話し合う。体験を共有しながらディスカッションすることで、ビジネスの種を見出して育てていきたい」と語る。

 

ステンレストップのテーブルやカウンターのような家具は、レストランのキッチンスペースを思わせ、くつろげるソファが並ぶエリアはカフェを連想させるもの。楽しい発想が生まれ、自由に意見交換ができる、そうした雰囲気に溢れている。

 

もちろんIT企業らしく、インターネット環境やUstream設備、TV会議システムを完備し、情報発信の場となっていることも特徴だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オープンなワンルーム空間の「ヤフー石巻復興ベース」。道路側のコ・ワーキングスペースは広く開放されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥のオフィススペースからコ・ワーキングスペースを見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コ・ワーキングスペースはカフェのような雰囲気。

 

 

 

 

 

 

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