デザインインフォメーション
世界の巨匠12名がデザインした
名作コレクションを一挙に公開!
12組のデザイナーによる12の家具の名品が一堂に
Cassina AUTHENTIC ICONS(カッシーナ・オーセンティック・アイコンズ)が青山本店にて公開中
今年1月からスタートしたカッシーナ・イクスシー直営店での特別展示「Cassina AUTHENTIC ICONS(カッシーナ・オーセンティック・アイコンズ)」が、9月中旬までの期間限定で青山本店にて全12アイテムを一挙公開している。
AUTHENTIC ICONS(オーセンティック・アイコンズ)とは、カッシーナが追求するオーセンティック(=“ホンモノ”、価値の真髄)を12組のデザイナーの12の作品を通して発信するというもの。毎月1点を直営店にて順次クローズアップしている。
このオーセンティック・アイコンズは、巨匠たちの象徴的なコレクションを復刻している「イ・マエストリコレクション」と、現代の重要なデザイナー、建築家とのコラボレーションである「コンテンポラリーコレクション」の中から選ばれた。
それら古今の名作たちには、“古”からはチャールズ・レニー・マッキントッシュの幾何学的なモティーフのハイバックが特徴の「Hill House」チェアや、“今”からはジオ・ポンティの軽さと堅牢さが見事に融合した「Superleggera」チェアが含まれている。
1年の折り返し地点を過ぎ、すでに半分の展示が終わっていたところ、青山本店で全12作が一堂に会することとなった。フランク・ロイド・ライトの「Barrel」チェアや、ヴィコ・マジストレッティの「maralunga」ソファなども展示されている。
そして現代の“巨匠”たちのなかには日本人からただ一人、喜多俊之氏が含まれている。MoMAなど世界の重要なデザインミュージアムにパーマネント・コレクションとして収蔵されている氏の諸作からは、「Wink」アームチェアが9月の作品として選ばれた。
今年後半に控える名作たちとともに見逃してしまった、あるいはもう一度見たかった名作たちを一度に目にすることのできるこの機会、珠玉のアートピースたちに出会いにカッシーナ・イクスシー青山本店を訪れてみたい。
(文/入江眞介)
WINK
喜多俊之、「Wink」アームチェア。画像は足下のベースを前に出してシェーズロングの状態になったところ(9月のアイコン)。
RED AND BLUE
ヘーリット・トーマス・リートフェルト、「Red and blue」チェア。デ・ステイルの思想を具現化した歴史的な名作(10月のアイコン)。
LUISA
フランコ・アルビニ、「Luisa」アームチェア。イタリアの伝統的なスタイルのイスをインダストリアル・プロダクトとしてリメイク(11月のアイコン)。
FELTORI
ガエターノ・ペッシェ、「Feltori」アームチェア。分厚いフェルト地を樹脂で固めた、芯材が使われていない革新的なチェア(12月のアイコン)。
「オーセンティック・アイコンズ」には本文中で触れた以外に以下の作品が含まれる。ル・コルビュジエ、「LC2」ソファ。マリオ・ベリーニ、「Cab」チェア。シャルロット・ペリアン、「Petalo」テーブル。ル・コルビュジエ+ピエール・ジャンヌレ+シャルロット・ペリアン、「LC4」シェーズロング。
Cassina AUTHENTIC ICONS(カッシーナ・オーセンティック・アイコンズ)
会期:開催中(~9月11日)
会場:カッシーナ・イクスシー青山本店
住所:東京都港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル1-3F
TEL:03-5474-9001