デザインインフォメーション

2013.11.11

犬という身近な存在を通して
新たな建築の可能性を探る
「犬のための建築展」、開催中

一見するとユーモラスなこの展覧会は、「犬のための建築展」。気を抜いてはいけない。犬という身近な存在を通して新たな建築の可能性が見えてくる、実に深遠な展覧会なのである。建築とデザインを専門とするTOTOギャラリー・間で、好評のうちに開催中だ。

 

ユニークな形や大きさ、素材、色

まずは発想のバリエーションを楽しむ

 

このユニークな展覧会は、デザイナー・原研哉氏の発案とディレクションのもとに、「犬の尺度で建築を捉えなおすことで新たな建築の可能性を模索する、犬と人間の幸福のための真摯な建築プロジェクト」だ。

 

人間が家をつくるときに身体の尺度を基準にしてきたように、もし犬の尺度で周りの環境を仮想するとしたら、どのようなものが生まれるのだろうか。原氏は「犬のための建築」構想を10数年も温めてきたという。

 

アメリカの投資会社「Imprint Venture Lab」が興味を示し、世界的な建築家やデザイナー13組が協力することでついに実現した本プロジェクト。「犬のための建築」という共通するお題に対して、それぞれの建築家は全身全霊をかけ、大真面目に取り組んでいる。

 

それぞれの建築家は、原則として原研哉氏から与えられた犬種で設計、その犬のための建築を自由に考える。異なる体格や性格を、どう読み込むか。基本的には、誰でもDIYでつくれるような材料や工法を採用することが求められている。

 

こうしてつくられた作品の数々が実物展示されているのだが、まずこうもバリエーション豊かになるものかと関心させられる。作品を見ていくと、一目見て心奪われるもの、説明を読んで納得するものとさまざま。

 

素材や形状でまず目を引いたのは、妹島和世氏がヴィションフリーゼという愛玩犬のために考案した作品。ふわふわした真っ白の毛糸で覆われた丸い物体は、上に座ることも中に潜ることもできる。一緒に写真におさめられている犬の嬉しそうな表情がひときわ印象的だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ARCHITECTURE FOR

LONG-BODIED-SHORT-LEGGED DOG

アトリエ・ワン×ダックスフンド

(C) Hiroshi Yoda

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MOBILE HOME for SHIBA

伊東豊雄×柴犬

(C) Hiroshi Yoda

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BEAGLE HOUSE

INTERACTIVE DOG HOUSE

MVRDV×ビーグル

(C) Hiroshi Yoda

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MOUNT PUG

隈 研吾×パグ

(C) Hiroshi Yoda

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PARAMOUNT

コンスタンチン・グルチッチ×トイプードル

(C) Hiroshi Yoda

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