世界の一流ブランド研究
やわらかなイメージをもつプリーツのセードを通して、あたたかみのある優しい明かりが空間に溶け込む。
快適な照明空間をつくる基本姿勢が随所に感じられ
繊細な光がドラマチックな夜を演出してくれる
バウムは照明としては、オーバースケールのサイズにデザインされている。そのために室内空間にボリューム感を与え、照明としての存在感を高めているのだ。さらには、見上げた時の圧迫感をなくすことを考慮して、セードの内面中央を開口して円形に抜けたデザインも特徴になっている。
こうしたデザインコンセプトを実現した結果、バウムクーヘンのようなデザインになったという。そのためにネーミングもバウムにしたというエピソードも残る。
バウムのもうひとつの特色は、ファブリックへのこだわりだ。セードの外側と内側とのファブリックの素材を変えることで、高い質感を表現している。しかもセードの外側をランダムプリーツにして、照明本体にリズム感をつけている。
一方、セードの内側は、光源の電球色のあたたかさを表現するために、生成色のプレーンなファブリックを採用。快適な照明空間をつくるYAMAGIWAらしい基本姿勢を随所に感じることができる。
かつては谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を生んだ国らしく、夜という名のもうひとつの時間は、真っ暗な闇に明かりをつけた瞬間からはじまる。シンプルながら、光の表情を考えつくしたバウムの照明。日本の住空間に適した繊細な光で、自分だけのドラマチックな夜を演出してほしい。
ホワイトカラーのバウム。どのようなインテリアともコーディネイトしやすく、空間に自然に溶け込む。P2886W 7万350円(税込)
シルバーカラーのバウム。点灯時(左)と消灯時(右)との表情が異なるライティングが楽しめる。
P2887S 5万1450円(税込)
天井直付タイプのバウム。全体を照らしつつも、まぶしくないおだやかな光を放つために、寝室に向いたデザインだ。(左)G1532B 8万8200円(税込)、(右)G1533W 6万1950円(税込)
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