行ってみたいデザイン空間

2012.05.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木々の緑を感じながら、明るい窓向きのチェアでリラックスできる診察室。

 

 

デザイン空間でスタッフの集中力がアップ

患者さんはリラックスして治療を受けられる効果も

 

なぜ、矯正歯科クリニックをデザイン空間にしたのか。院長の佐本 博氏にうかがった。

 

「もともとデザインや音楽に興味があったんですが、気に入ったデザイン空間にいることで、診察にも集中したいと思っていました。歯科をオープンする際、自分が考えていたイメージをデザイナーの方に伝えることで、希望通りのデザイン空間がつくれたと思います」

 

デザインを手がけたのは、ジョイントセンターの原 兆英氏と原 成光氏。佐本さんが伝えた“石”と“花”というイメージをもとに、デザインに落とし込んでいった。

 

光沢のある床面と壁面がクールな印象を与える一方、淡いベージュの天井がやわらかい空気感を演出。自然光と間接照明を組み合わせることで、絶妙なコントラストも生み出されている。

 

治療用の椅子や機器もデザイン性を重視して選んだ。設置しているのは、ドイツのシロナ社のユニット。患者さんにとって快適で、歯科医師にとっても作業がしやすいだけでなく、床との合わせ目処理まで美しくデザインされた治療椅子だ。

 

器具を置くトレイや脱脂綿の容器なども、機能だけで言えばステンレス製で十分。しかし、白い陶器を採用し、病院にありがちな冷たい印象を払拭している。

 

クリニック内に、フラワーアレンジメントを飾っているのも特徴のひとつ。毎週活けかえることで季節感を演出すると同時に、生花がシンプルなインテリアを活き活きと見せてくれる。

 

「この空間で仕事を続けていくうちに、最初はわからなかったデザイナーさんの細かな配慮に気づくようになりました。クールすぎず機能性に長けた空間は、ものすごく集中できますし、脳の回転もはやくなって仕事の効率があがるんです。患者さんからも、緊張せずに落ち着いて治療が受けられる、と好評です」

 

治療を受けるだけでなく、その時間を心地よい空間で安心して過ごせることも大切な要素。デザイン・クリニックはますます進化していきそうな気配だ。

 

 

白いピアノ塗装の壁面収納にはカルテなどが収められている。

「人が水面に浮いていると時のボディーライン」でデザインされたドイツ製のユニット。治療中は「水面に浮かんでいる」かのようで、スピーカーからのヒーリングサウンドが心を癒す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆっくりとお化粧直しやブラッシングもできる落ちついた雰囲気のレストルーム。中扉にもなっている大きな鏡は、帰宅の際の チェックにも便利だ。

通常のレントゲン被爆量の十分の一に抑えることが可能なデジタルレントゲン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

診察室に添えられた季節のフラワーアレンジメント。専任のフラワーデザイナーが定期的に花を入れ替えている。

 

 

 

 

 

■問い合わせ

青山アール矯正歯科

マウスピースによる矯正治療を専門に行う歯科クリニック。ワイヤーを使用しない最先端の矯正治療は保険適用外で、診療は完全予約制となっている。

 

住所:東京都港区南青山1-15-2 越山ビル2F

電話:03-3746-4180

診療時間:11:00~14:00、15:00~19:30(土曜日は10:00~13:00、14:00~18:30)

休診日:木曜、日曜、祝日

http://www.aoyamar.jp/

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