行ってみたいデザイン空間
公園側からガラス越しには、楽しげな店内の様子が垣間見られる。ガラスのイラストは、斉藤弥世さんによる作品で店舗で描かれた。
(左)英語の絵本は約500冊を揃える。日本最大級の1000冊まで増やす希望がある。(右)カフェ内には、ボードゲームやテーブルゲーム、映像コーナーなどがあり、年齢を問わず五感で英語を吸収できるような遊び場が用意されている。
オーガニック新鮮野菜と無添加食材
自然食カフェが地域のコミュニティを変える
このカフェでのもうひとつの大きな特徴は、有機食材を用いた自然食が提供されることだ。
Learning Treeで100%無添加の給食を提供してきた経験を活かし、親子が満足できる栄養バランスの高い食事を楽しめる。メニューは、マクロビオティック料理人の松本敏弘さん(ハレルヤ代表)によって旬の食材がアレンジされたもの。滋味に溢れ、繊細でありながらしっかりとした味わいを楽しめる。
飲食はテーブルとチェアのほか、ローテーブルまわりでも可能。床に座ってローテーブルで食事をしていると、公園でピクニックしているかのような気分に。ちょうど公園で過ごすように、子供も大人も思い思いに過ごせる場所だ。
長時間滞在する人も多く、オープン直後であるがリピーターがすでに増えているというのもうなずける。英語で遊ぶことのできる環境は日本在住の外国人にとっても貴重な場であるため、重宝されているのだとか。
すでに紹介したように、店内は子どもが能動的に行動できるような、そして知らない人同士でも知り合える仕掛けが設けられている。
訪れたときも小さな子供は店内を散策するように歩きまわり(ハイハイし)、大きな子供は親とテーブルゲームやボードゲームに興じ、楽しんでいる様子がうかがえた。毎日15時からは外国人スタッフも常駐し、子供と英語で触れ合うサービスが提供されるという。
このカフェのように見ず知らずの人が年齢を問わず、また国境を超えた関わりを自然にもつことのできる場を、ほかに思い当たるだろうか。
この場は地域の魅力を高める一つの拠点となるだろうし、コミュニティを変える大きな力を持っていることを実感した。木場公園内にある東京都現代美術館とセットでもいいだろう、ぜひ家族で訪れていただきたいスポットだ。
(文・写真/加藤 純)
(左)自然食による食事は、和セットと洋セットの2種類(各2000円)を提供。デザートとジュースパックのつくティーセットも用意。(右)カフェ内はさまざまな種類のテーブルとチェアが用意されている。各地の有機野菜や調味料も販売。
(左)もとは倉庫だったという5mを超える天井高の空間は、明るく開放的な雰囲気にあふれている。
(右)可愛らしい小屋の中には、たくさんのおもちゃが置いてあり、小さな子の遊び場になる。
Cafe LuLu (カフェルル)
住所:東京都江東区木場5-6-30 坂田第五ビル1階(Learning Tree木場校1階)
電話:03-5809-9922
営業時間:<3月31日まで>月~金/10:00〜19:30 (ラストオーダー 18:45)。定休日は土⽇日・祝。<4月1日から>月~土・/10:00〜19:30 (ラストオーダー 18:45)。定休日は日・祝。