行ってみたいデザイン空間
歌舞伎座の屋根の上に作られた回遊式「屋上庭園」。都会のオアシス的な存在だ。
歌舞伎座の屋根の上に作られた回遊式「屋上庭園」
銀座にありながら心が安らぐ自然を感じる別天地だ
新しい歌舞伎座の「目玉」のひとつになっているのが、劇場部分の屋根の上に作られた回遊式「屋上庭園」だ。しだれ桜をシンボルツリーとして、石灯篭などが配置され、とても銀座のビルの屋上とは思えない。
「歌舞伎座ギャラリー」のエントランスから、この「屋上庭園」を臨めるのも大きな魅力だ。都心にありながら、自然を感じるオアシスとして心が安らぐ別天地だ。
庭園から続く五右衛門階段を下っていくと、歌舞伎座のシンボル「鳳凰の紋」をかたどった瓦がずらりと並んでいるのが見える。実はこの中で一つだけ逆さになった紋があるとか。「逆さ鳳凰」と呼ばれ、これを見つけると幸せになれるそうで、パワースポット的な要素も楽しめる。
5階には、喫茶店「寿月堂」(じゅげつどう)や、歌舞伎関連のお土産を購入できる「楽座」(らくざ)、歌舞伎の衣装でポートレートを撮れる「スタジオアリス歌舞伎写真館」なども軒を連ねる。5階フロアは、誰でもが歌舞伎の世界を気軽に親しむことができるアミューズメント空間となっている。
歌舞伎を観る時間がないとか、歌舞伎を鑑賞するにはちょっと敷居が高いとう人にとって、この「歌舞伎座ギャラリー」で見るだけでも、歌舞伎を中心とした日本の伝統文化の魅力を体験できるのはうれしい。
歌舞伎の面白さをあらためて発見できる「歌舞伎座ギャラリー」は、まさに銀座に出現した夢のワンダーランドだ。
「歌舞伎座ギャラリー」のエントランスから「屋上庭園」を臨む。
オープニング企画展として、6月末まで「歌舞伎の美 春」を開催中。
「屋上庭園」から続く五右衛門階段。歌舞伎座の屋根瓦も見ることできる。(撮影・編集部)
歌舞伎座タワーと歌舞伎座全景。伝統と現代が融合したデザインが目をひく。開場125年目を迎えた新しい歌舞伎座正面(右)。