デザインインフォメーション
イメージとファンタジーが織りなすアート空間
「イメージメーカー展」は必見の展覧会
国内外で活躍するイメージメーカーたちの
幻想的で斬新な表現を間近に体験する
まさにイメージとファンタジーで構成された展覧会場は、日常世界からかけ離れた異次元の世界が待ち受けている。
国内外で活躍するイメージメーカーたちの幻想的で斬新な作品群は、ある種のアート空間に迷い込んだかのように、観る者を不思議な世界に導いてくれる。個々の作品の素晴らしさもさることながら、世界の先端クリエーターたちの作品で構成された空間そのものがひとつの壮大な作品になっているようだ。
先端クリエーターたちの作品をまとめあげることに成功したのは、展覧会ディレクターであるエレーヌ・ケルマシュターの功績が大きい。
カルティエ現代美術財団のキュレーターなどを務め、2007年から2012年まで東京に在住。在日フランス大使館に文化担当大使として勤務し、さまざまなキュレーションや多彩なプロジェクトを通して日本とフランスの文化交流にも精通している。
多岐にわたるクリエーティブな分野を融合させ、今ここにある世界にとらえながら、人々をそことはまったく違う世界に連れ出すことに、エレーヌ・ケルマシュターは成功したともいえる。
「『イメージメーカー展』で、多様性に富むクリエーションが日常に潜む美と驚きを浮かび上がらせる、活気ある世界の物語をご覧ください」と、エレーヌ・ケルマシュターはディレクターズ・メッセージを寄せている。
デザインやアートには決められた定義は必要ではない。既存の表現方法や分野を超えた自由な発想が求められているだけに、あらゆる枠を取り払って視野を広げることで、人々を魅了する作品が生まれてくる。
「イメージメーカー展」は、表現にジャンルの境界は存在しないことを再認識しながら、国内外で活躍するイメージメーカーたちの幻想的で斬新な表現を間近に体験できるはずだ。