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世界中を魅了した銀幕の妖精の素顔
『写真展 オードリー・ヘプバーン』
没後25年という月日を経てもなお、多くの人々を魅了し続けているオードリー・ヘプバーン。彼女の若き日の写真を展示する『写真展 オードリー・ヘプバーン』が、1月10日から22日まで日本橋三越本店で開催される。
時代を超え、唯一無二の個性で愛され続ける
オードリーのさまざまな表情を捉えた200点の写真
往年の映画ファンでなくとも、オードリー・ヘプバーンに憧れている女性は多い。オードリーは、スクリーンのなかでは魅力的な女性たちを活き活きと演じ、ファッションシーンに新たなトレンドを生み出してきた。
容姿にコンプレックスを持ち「自分を美人だと思ったことがない」と公言していたといわれるオードリー。
痩身にスラリと伸びた手脚、細く長い首、力強い輝きを放つ大きな瞳、くっきりとした太い眉。絶対的な美人ではないかもしれないが、唯一無二の圧倒的な存在感で観る人を虜にしてきたのはご承知のとおりだろう。
オードリーに魅せられたのはオーディエンスだけではない。数多の映画スターを撮影してきたフォトグラファーたちも、彼女をフィルムに収めずにはいられなかった。
昨年9月、カリフォルニアのmptv社が所蔵する約200点のオードリーのフォトコレクションのなかから厳選した約160点を収録した写真集『オードリー・ヘプバーン』が刊行され、京都と大阪の大丸で開催された写真展も話題となった。
そして、1月10日から22日まで、東京の日本橋三越本店でも『写真展 オードリー・ヘプバーン』が開催される。
モノクロームの世界を鮮やかに彩る
オードリーの内面から溢れる人間的魅力
本写真展は、写真集の作品を中心に「ファッション」、「映画」、「プライベート」の3部で構成されている。
1954年に公開された『麗しのサブリナ』以降、生涯にわたってジバンシィとパートナーシップを築き、ファッションアイコンとして憧れの的であり続けたオードリーは、アカデミー主演女優賞やエミー賞に輝いた名女優であり、プライベートでは家族を大切にするよき母でもあった。
ハリウッドで活躍した著名な写真家、マーク・ショウやボブ・ウィロビーが捉えた50年代から60年代にかけての若き日のオードリーのさまざまな表情は、色褪せるどころか歳月を重ねるにつれてますます輝きを増しているようにさえ思えてくる。
展示作品はすべてモノクロームだが、豊かな色彩を強く感じさせる。どの1枚も麗しく、どの1枚も完璧で、どの1枚もオードリーらしさに溢れている。
オードリーは、エレガントで、キュートで、知的だ。凛とした気品に溢れ、あるときはチャーミングで、ふとした瞬間に他を寄せつけないような孤高の表情を浮かべる。数々の写真から垣間見えるのは、強さと脆さが同居していたオードリーの素顔である。
読書を愛し、演じることに真摯に取り組んだオードリー。後年は、ユニセフ親善大使として人道活動にも尽力したことでも知られるが、思慮深く、純粋で、真摯で、慈愛に満ちた女性だったことが、若き日々の瞬間を切り取った写真にもしっかりと写し込まれている。
本展覧会の展示作品を通じて、人間、オードリー・ヘプバーンの魅力にあらためて触れてみてほしい。ハリウッドスターを撮影し続けた写真家たちをしても「思わずシャッターを切らずにいられなかった」と言わしめたのもうなずけるはずだ。
まだ見ぬ彼女の素顔がここに
写真展 オードリー・ヘプバーン
会期:2018年1月10日(水)〜1月22日(月)
会場:日本橋三越本店 新館7階催物会場
開館時間:10:30-19:00(19:30閉場。最終日は17:30まで、18時閉場)
入場料:一般・大学生800円/中・高校生600円/小学生以下無料(税込)
住所:東京都中央区日本橋室町1−4−1
問い合わせ:03-3241-3311(日本橋三越本店)
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