行ってみたいデザイン空間

2015.01.23
「光のボールでオーケストラ」 叩くと色が変わったり音が鳴ったりする、光のボールによるオーケストラ。大きいボールを叩くと周囲のボールも色が変わり、空間全体の色も変わる。子どもたちはさまざまなボールに触ることで、空間内の色を変化させながら音楽を自由に奏でる。

「光のボールでオーケストラ」
叩くと色が変わったり音が鳴ったりする、光のボールによるオーケストラ。大きいボールを叩くと周囲のボールも色が変わり、空間全体の色も変わる。子どもたちはさまざまなボールに触ることで、空間内の色を変化させながら音楽を自由に奏でる。 

 

「天才ケンケンパ」 ○△□によるケンケンパ。○△□にうまく乗ることができると、音が出て、映像によって床が美しく変化。同じ形や色など、関連性のある○△□に連続して飛び乗ると、さらに美しく変化。子どもたちは、身体を動かしながら遊ぶことができる。

「天才ケンケンパ」
○△□によるケンケンパ。○△□にうまく乗ることができると、音が出て、映像によって床が美しく変化。同じ形や色など、関連性のある○△□に連続して飛び乗ると、さらに美しく変化。子どもたちは、身体を動かしながら遊ぶことができる。

 

 

「参加」できる作品に、子どもも大人も大興奮!

遊びのなかで表現や創造を体験するデジタル遊園地

 

さらに圧巻なのは、子どもの感覚と能力をデジタルアート作品で刺激する「学ぶ!未来の遊園地」だ。

 

壁面の上部から舞い降りてくる文字をタッチすることで「ことば」が「ビジュアル」に昇華したり、床面に投影された画像の上で昔ながらの遊び「ケンケンパ」をすることで床の模様が美しく変化したり……。

 

「3Dお絵かきタウン」は、日本テレビの情報バラエティー番組『スッキリ!!』の企画として数か月間の制作過程が放映されて話題にもなった新作。来場者が紙に描いた乗り物や建物が、壁面いっぱいの巨大のスクリーン上に3Dになって次々に出現する。

 

来場者はスクリーン前の「お絵かきコーナー」に用意された紙とクレヨンを使い、思い思いの色を塗って乗り物や建物を仕上げていく。

 

専用のスキャナーで取り込んだ絵がその場ですぐにスクリーンに反映される驚きと喜びで、こどもたちの顔に「わくわく」が満ちていくのがわかる。

 

カラー積み木と映像が連動し、積み木を配置することで道路や線路をつくりだす「つながる!積み木列車」。説明などしなくとも、こどもたちは積み木を動かすことで起こる変化を「経験」として吸収しながら、自由に新たな世界を作り出していく。

 

生き生きと「作品を遊ぶ」こどもたちは、自由で奔放な才能に溢れている。無限に広がる可能性が感じられる。チームラボの作品が、参加者の内に秘められたさまざまな能力を引き出しているのだ。

 

天才パブロ・ピカソの名言を、ふと思い出した。「子どもは誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかである」。

 

子どもだけでなく、大人も童心に返ってチームラボの作品世界に没頭してみてほしい。きっと、たくさんの未知なる発見があるはずだ。

 

 (文・久保加緒里、写真・川野結李歌)

 

 

「お絵かき水族館」 紙に魚の絵を描くと、目の前の水族館でその魚たちが泳ぎ出す。自分たちの描いた魚に触ると、魚はいっせいに逃げ出し、エサ袋に触ると魚にエサをあげることもできる。

「お絵かき水族館」
紙に魚の絵を描くと、目の前の水族館でその魚たちが泳ぎ出す。自分たちの描いた魚に触ると、魚はいっせいに逃げ出し、エサ袋に触ると魚にエサをあげることもできる。

 

「3D お絵かきタウン」 まち(タウン)をつくる(車、ビルなど)と、UFOや宇宙船などの絵を描くと、目の前のスクリーンに3Dで出現し、動き出してまちができていく。自分たちで描いたまちは、触ることができ、車に触るとスピードが変わったりする。

「3D お絵かきタウン」
まち(タウン)をつくる(車、ビルなど)と、UFOや宇宙船などの絵を描くと、目の前のスクリーンに3Dで出現し、動き出してまちができていく。自分たちで描いたまちは、触ることができ、車に触るとスピードが変わったりする。

紙に描いた乗り物や建物はスキャンすることで、立体的な3Dとなってスクリーン上に現れる。平面で描いたものが立体になるので、子どもたちは空間的にものを理解できる。

紙に描いた乗り物や建物はスキャンすることで、立体的な3Dとなってスクリーン上に現れる。平面で描いたものが立体になるので、子どもたちは空間的にものを理解できる。

 

 

「小人が住まうテーブル」 テーブルの中を小人たちが走り回っていて、手や物を置くと小人は気付いて飛び乗ってくる。テーブルの上に置く物の形や色で小人のアクションが変わり、小人たちが大喜びで遊びはじめる。

「小人が住まうテーブル」
テーブルの中を小人たちが走り回っていて、手や物を置くと小人は気付いて飛び乗ってくる。テーブルの上に置く物の形や色で小人のアクションが変わり、小人たちが大喜びで遊びはじめる。

「つながる!積木列車」 いろいろな積み木を置くことで、たくさんの列車や車が走り、街がどんどん発展していく。同じ色の積み木はつながり、いろいろな積み木を自由に置くことで、みんなで街を創ることができる。

「つながる!積木列車」
いろいろな積み木を置くことで、たくさんの列車や車が走り、街がどんどん発展していく。同じ色の積み木はつながり、いろいろな積み木を自由に置くことで、みんなで街を創ることができる。

 

 

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チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地

住所:東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館 1F企画展示ゾーン

電話:03-3570-9151

開催期間:2014年11月29日(土)~2015年5月10日(日)まで

( 3月1日までの開催が、好評につき5月10日まで会期延長)

※会期終了は「3月1日」と表示されているチケットも5月10日まで

入場できます

開催時間:10:00~ 17:00(入場は閉館時間の30分前)

3月7日~5月10日の後期日程の期間の土日・祝日は19:00まで

(入場は閉館時間の30分前)

休館日:火曜日(ただし3月31日、4月28日、5月5日は開館)

※3月2日(月)~3月6日(金)の期間は展示入れ変えのため休館

入場料:大人(19歳以上)1800円、中人(小学生~18歳)1200円(土曜1100円)、小人(3歳~小学生未満)900円、2歳以下入場無料

※ 常設展示もご覧いただけます

※ 障がい者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料

http://odoru.team-lab.net/

 

 

 

 

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