デザインセレクション
かみのプロダクト
クリエイターの自由な発想で生まれた
Photo:Hideki Ookura(4点すべて)
かみのプロダクト
1枚の紙から生まれる道具の可能性を追求
斬新なプロダクトの数々
1枚の紙をさまざまに加工することで、道具として提案した「かみのプロダクト」の数々。紙の可能性を追求したユニークな製品は、使える道具としてばかりでなく、部屋のインテリアとしても楽しめます。
デザインと制作を手がけたのは「かみの工作所」。印刷紙器会社(福永紙工)で培われた技術と、気鋭のデザイナーたちの創造性を融合して生まれたプロジェクトです。1枚の四角い紙を打ち抜いたり、穴をあけたり、折ったり、切ったり、糊づけしたりして、丁寧につくり続けています。紙をさまざまに活用することで、既存の枠にとどまらない自由な発想で生まれたプロダクトは、見ても使っても楽しいモノばかりです。
こうした商品に注目した六本木のインテリアショップ「リビング・モティーフ」が、展覧会を開催。出展作品の販売もおこなっています。今回ご紹介したのは、昨年5月の「ネンチャクシコウ展」で発表された作品。「粘着」の技術を活かしたプロダクトで、6組のクリエイターが、紙を貼ったり剥がしたりしながら、暮らしに役立つユニークな道具として提案した作品です。
紙の素材が本来持っている優しさや心地良さを改めて感じながら、デザインの面白さやカラフルな色彩の美しさを楽しんで、生活の道具やお部屋のインテリアとして注目してみてはいかがでしょうか。
貼プランター
安積 伸 デザイナー
粘着シールで窓ガラスに 貼りつけるプランター
粘着シールで窓ガラスに貼りつけることができる紙のプランター。窓ガラスを利用することで場所をとらず、植物に太陽の光をたくさん与える ことができます。複数のプランターを並べて貼りつけると、さらに窓際を美しく彩ります。窓の外からは背面の模様を見ることができ、手軽なインテリアグッズ として楽しめます。Photo:Hideki Ookura(4点すべて)
安積 伸
あずみしん・デザイナー|1965年、神戸生まれ。京都市立芸術大学卒業。NECデザインセンターを経て、英国王立美術大学修士課程修了。2005年に個人事務所「a studio」を設立。ロンドンを拠点に国際的企業と協働している。
www.shinazumi.com