デザインセレクション
伝統の技を受け継ぐロングライフデザイン
職人技で進化を続けるロングライフデザインの魅力
伝統的技術を活用した器&グラスたち
伝統的技術を活用した器&グラスたち
20世紀の後半は、新しいモノが次々に生まれては消えていくことがあたりまえの時代だった。21世紀を前に、いち早く、デザイナーの目線で正しい消費の 場を考えようとして生まれたのが、デザイナーのナガオカケンメイ氏が代表を務めるロングライフデザインをテーマにしている D&DEPARTMENT PROJECTだ。
扱っているのは、流行や時代に左右されず、長く使い続けられる普遍的なデザインのものばかり。年代にも、ブランドにも、新品か中古かにもとらわれること なく、その「モノ」が持つデザイン性と普遍性を基準に、家具や家電、生活雑貨、書籍、CDやファッションアイテムまで、幅広く集めている。個人向けに開発 されたアイテムだけでなく、工業製品や業務用製品のように一般に広く販売されていないモノを生活に取り入れる提案をおこなっているのも特徴だ。
D&DEPARTMENTは、デザインを選定する5つの基準を明確に打ち出している。作り手を知り、その思いを伝えること。自分たちで使って、よいと思ったモノだけを扱うこと。取り扱いはじめてから5年後に購入者から買い取りを求められ ても、買い取って再販売できるモノであること。修理しながら長く使い続けられるモノであること。そして、メーカーに「作り続ける気持ち」があるモノである こと。
取り扱っている全アイテムに対して買い取りを保証しているのは、「いつの時代にも変わらない価値を持ったモノだけを扱っている」という自負があってこそ。
今回は、伝統的な手法で長く作られてきたモノ、現代においても古くささを感じさせない完成されたデザインを持つモノのなかから、器とグラスをピックアップした。ずっとそばに置いておきたい」と思えるデザインを見つけてほしい。